27th. ページ29
｢だって私は...心臓病だから。
半年生きられるかわからないんだよ!?
そんな私と居たって....時間の無駄だよ。｣
自分で言って悲しくなる。
嬉しいのに素直に喜べない。
｢...言いたいことはそれだけ？｣
｢それだけって...死んじゃうんだよ!?｣
｢可能性の話でしょ？
僕は信じないよ。
こんなに元気に笑っているのに死ぬわけないでしょ？｣
そう言って私の頬をなぞるから、ぎゅっと目を閉じた。
｢A。例え何があっても側にいるよ。
だから僕と付き合ってくれないか？
君は僕のことをどう思っているの？｣
溢れ出しそうな想いの代わりにたくさんの涙が流れた。
｢私が...私が心臓病だからって同情しないでよ!!!｣
心臓病の女と付き合いたいなんておかしいよ。
こんなに優しくてかっこいい人だよ？
｢同情なんかで人と付き合える男に見える？｣
抱きしめてくれた腕は、私が壊れないように優しくて...
｢本当に私で良いの？｣
｢Aがいいんだよ。｣
｢…私もアズサが好き…
願ってはいけないと思っていたの...｣
アズサの背中に手を回せば、更にぎゅっと引き寄せられる。
｢もう離さないから覚悟してね｣
初めて見た意地悪な顔にときめく自分に驚いた。
私に出来た初めての彼氏は優しくて、黒くて、カッコイイ人でした。
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はまま(プロフ) - か、かんどー( ;∀;)切ないけど何度も読み返したくなります！更新楽しみにしてます！ (2015年9月20日 9時) (
レス) id: c859c165e0 (このIDを非表示/違反報告)
帝ナギ - モカさん続き楽しみにしてます！ (2015年9月18日 18時) (レス) id: 136af5a260 (このIDを非表示/違反報告)
帝ナギ - 続き読んだーよー。更新がんばってね(^ ^) (2015年9月17日 22時) (レス) id: 136af5a260 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - yuki07さん» コメントありがとうございます！続きを書くときも、想像しながら切なくなっていました。更新頑張りますね(^^) (2015年9月16日 19時) (レス) id: ff7fb625e4 (このIDを非表示/違反報告)
yuki07(プロフ) - 凄く良い小説ですね!切ない…涙がっ!(;_;)主人公ちゃんに生きてほしい!更新頑張って下さい! (2015年9月16日 12時) (携帯から) (レス) id: fc92cb2af6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モカ
| 作成日時：2015年9月9日 11時
