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13th. ページ15

絵麻 side



伸びてきた手に引かれ私は梓さんの胸の中にいた。



「君はいつも一生懸命だね。

もっとわがままになってよ?家族なんだから。


他の兄弟から気持ちを伝えられて困っているのも知っている。

その気はがないなら早く振りなよ。
待つのは辛いんだから...」




梓さんの言う言葉は最もで、私はただ頷く事しかできない。



「僕は君が好きだよ。


…少し前までは他の兄弟と同じ気持ちを抱いていたのは確かなんだ。」




腕は解かれ、少しの沈黙の後「やっぱり僕らは兄弟だね」と優しく微笑まれた。




言われた言葉は勿論女として嬉しいけど、それ以上に家族として兄弟として見て貰えた事が本当に嬉しかった。




ドン__



突然聞こえた落下音に顔を見合わせた。




「隣の部屋からでしょうか」



「…A?」



フラフラと立ち上がり小走りで駆けていく梓さんを追う。



「っと、梓。絵麻ちゃんも」



すれ違い様に梓さんの様子を見に来た雅臣さんと出くわす。



「隣の部屋から何か落ちたような音が聞こえて...「A!?A!! 雅兄来て!」」



叫ぶ梓さんの腕の中には顔色悪く目を閉じたAちゃんがいた。





「A!A...!!」



「梓、変わって。」



心臓マッサージと人工呼吸を交互にされ、その後騒ぎを聞き付けた看護師によって私と梓さんは部屋の外に出された。

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はまま(プロフ) - か、かんどー( ;∀;)切ないけど何度も読み返したくなります!更新楽しみにしてます! (2015年9月20日 9時) (レス) id: c859c165e0 (このIDを非表示/違反報告)
帝ナギ - モカさん続き楽しみにしてます! (2015年9月18日 18時) (レス) id: 136af5a260 (このIDを非表示/違反報告)
帝ナギ - 続き読んだーよー。更新がんばってね(^ ^) (2015年9月17日 22時) (レス) id: 136af5a260 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - yuki07さん» コメントありがとうございます!続きを書くときも、想像しながら切なくなっていました。更新頑張りますね(^^) (2015年9月16日 19時) (レス) id: ff7fb625e4 (このIDを非表示/違反報告)
yuki07(プロフ) - 凄く良い小説ですね!切ない…涙がっ!(;_;)主人公ちゃんに生きてほしい!更新頑張って下さい! (2015年9月16日 12時) (携帯から) (レス) id: fc92cb2af6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モカ | 作成日時:2015年9月9日 11時

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