【あんさんぶるスターズ】同居する君に贈り物を【短編集】

暖かなセーター【M.Chiaki】 ページ1

赤色の毛糸玉を持って来て、作るのはヒーローが着るであろう手作りのセーター。

かぎ針編みを鬼龍先輩に教わったし、作ってみようかなって思って、作り始める。

コロコロと糸が引っ張られる様に籠の中で回っている

あ、太陽みたい…まるで、彼が好きな情熱を沢山持ってる太陽の様。

そんな事をこっそりと考えながらも笑って、かぎ針編みを続けて行く。

「ただいまー！今日は早く帰って来たぞ！」

「お帰りなさい、千秋先輩」

ドヤ顔をして、子供の様な無邪気な笑顔を見せてくれる君が好きで、ついついプレゼントを作っちゃうんです。

「お、鬼龍から教わったのか？セーターを編むとは流石だな！」

「ふふ、出来たらあげますね？」

暖かな陽だまりのなかで、寒い寒い冬なんて感じない程に心も身体も暖かい。

やっぱり、この人はヒーローだからあったかくなっちゃうのかな？とか、惚気るように考えるけど、多分正解なのかも知れない。

「あ、今日の夕飯はお鍋にしましょうか、トマトのお鍋とかどうです？」

「お、それは良いアイディアだな！そうしよう」

お鍋に何を入れようかと考えて、私の頭を撫でながらも提案をして、愛を全力で伝えてくれる貴方が、大好きです。

『サイリウムの色』白
『贈り物』真っ赤なセーター

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