【文スト】森さんの奥さんが家出をした様です。

そして、まだ続くよ回想は…何処までも ページ6

「だから言ったのよ？わたしはそういう事をするの、やめておいた方がいいって」

エリスも止めていたらしいのだが、森はそれを聞かずにこんな浮気紛いの事をしていたのだ
勿論、孤児達を養うと言うのならばまだ彼女も幾分考えて、育てるのを手伝うだろう。

だが、エリスの放った一言で浮気紛いの事をしていると確信した上に、よく見れば黒服の子供達であるのを改めて確認出来た為、無意識の内に森夫人は涙を溢しながらも、冷たい目で鴎外を見る。

それを見た森はかなり冷や汗をかきながら、「誤解なんだ」やら、「違うんだよ」やら、彼女からしたら浮気の事について必死に言い訳を考えている様にしか思えず、冷めた目で、そして顔でそれを聞いていた。

いよいよ、どうしようかと森は考えたのだが…
ここで火に油を注いだのだ、エリスが

「他にもわたしくらいの女の子がいるお家にお邪魔して、遊びに行ったりしてたわ、本当にリンタロウ、きもちわるい」

「エ、エリスちゃん！？それは秘密だっ………て」

そう、非常にバレたらいけない事をエリスがカミングアウトをしたために、森夫人は冷たく、そして炎の様にメラメラ燃える瞳で森を一瞥する様に見て

『もう良いです。鴎外さんの為に沢山尽くして来たのに、それで、幸せに暮らしていられると思ったのに』と、怒りを含んだ声音ではなったのである。

これに、森は思った。あ、これは地雷を踏んでしまった上に、彼女を本気で怒らせてしまった…と

此処までが回想になりますよ→←森夫人の家出をするきっかけを回想してみやしょう。

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