【黒バス】 若き日の苦痛。 【中学時代】

若き二十三日の苦痛。 ページ26

祭り会場は人も多く賑わっていて、


でもキセキがいたらすぐ気付くだろうな、って直感で思ってしまって、



花宮の手を引いていた左手が何気なく震えていて、




気付かれないように明るく振舞って




( はぁ…… バカ、バカ…。



　私がこんなのでどうすんの… )




ため息の数は、表面上では収まったつもりだけど



まだまだ 消えない癒えない



.









.









.









.





「じゃ、どこから行く？」



何気なく周りを見ながらそう言った。


今吉さん…和……




「ちょっwwwwwwwこのポイすぐ破れすぎですってwwwwwwwww俺ひとつも取れてないんだけどwwwwwww」
「にーちゃん、知ってるかい…？
　ポイも明日も未来も、全て人事を尽くすか尽くさないか…なんだぜ……？」
「真ちゃん第二号wwwwwwwwwwwww」
「なんや、ワシなんか今79匹目やでwww」
「金魚多いwwwwwwwwwwwww79匹以上入る水槽wwwwwwwwwwwww」






…すごい声聞こえるよどうしよう。

すごい気付かれそうだよどうしよう。





ていうか花宮、さっきから黙ったままなんだけどどうしよう!!!
なんかずっと俯いてるし…なんとなく顔赤いし。




「大丈夫？」


何気なく聞いて、何気なく触れたつもりの




女の子っぽいさらさらの髪と手。






「…戸惑いとか、ねぇの？」




そう言って顔を上げた花宮と、意味を理解してない私。




え…？




…え？

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