『カゲプロ』「血、頂戴？」カノ「僕、そろそろ貧血になりそう」

直せるの？ ページ28

「何したらいいのー？」
「これ、直せないすかね？」
「これー？んー…」
「マリーが壊した皿直してたすよね？」
「まぁー…壊れた部品があるなら…」
「それはわかんないすけど…」
「ところどころ穴開きになっちゃうかもしれないよ？」
「それでも直るなら…」
「でもー…」
「うー…お願いしますっすよー…」
「んー…」
「さては凛音さん」
「ん？」
「血、狙ってるっすね？」
「あは☆バレた？」
「血、また抜かれるんすか…」
「やって欲しいならそれぐらいしなきゃ」
「うっ…ま、まぁ、貧血にならない程度なら…」
「んー？どうかなー？」
「ひ、貧乏になるぐらい抜かれるんすか…？」
「どうだろ？」
「ま、まぁ…それぐらいで、やって、く、れるなら…」
「めっちゃビビってんじゃん」
「そうは言っても…怖いじゃないっすか…」
「吸血鬼になるかもって？」
「そ、それは…」
「別に正直に言ってくれていいんだよ？吸血鬼になんかなりたくないって。ま、そうだよね」
「そ、そうじゃないっすよ！！」
「大丈夫だよ、それで傷つく私じゃないから！」
「…なんか、すいませんっす…」
「ううん。大丈夫。望まない限り吸血鬼になんかならないから。それよりグラスある？」
「グラス？」
「うん。ワインとか飲むような」
「グラス…。」
「あ、それか花、借りていい？」
「ん？別に良いっすけど何に使うんすか？」
「壁を直すんだよ。花とかは後でね。ま、見ててよ」
「？了解っす？」

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