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影の答え。 ページ28

貴方side



『......ばーか。』



ビルの屋上で話す二人に告げる。

しかしその言葉は拾われることなく落ちる。

虚しく美しく。





『なんで瑞希と春樹が...。』



あいつらも死んだのか?



いや、あり得ないな。

だとしたら、なんだ?




トリップ方法、とか?

確か二人だと確率が上がるってやつがあった気がする。

もしかしたらそれかもしれない。





ブルッ、とポケットの中の携帯が震える。



《早目に戻ってきてください。
相談があります》


そう送ってきたのはドストエフスキー。



『はぁ...。


面倒だから行かなくていいや』





ビルの屋上から道路を眺める。


『...ここから落ちたら、どうなんだろ』



もし、死んだ場合どこに行くのだろうか。

元の世界に俺の体は骨としてしかないし、別の世界にいくとは考えにくい。







“おーちろ、おーちろ!”


“ちょっ、押さないでよ!”


“早く死になよ、自称男さん?”


“や、やめ!!”





“あがぁあぁぁぁああぁぁ!!”







今でも思い出す、あの感覚。



木があったからよかったが、あのまま落ちていたら本当に死んでいた。



あのあと___________



彼奴らは、どうなったんだっけ。





退学?

停学?




どれも違う。



“退学”でも“停学”でもない消え方をした。






“一族、そして家ごと”




“誰の記憶にも残っていなかった”







そんなの、誰ができるであろうか。

その“現象”を。

書類にも記憶にも残らない。

ただ、俺の記憶に残っているだけ。



夢なのかと錯覚した。

けれど、身体中の包帯が違うと言う。




“義眼の左目が”。

義眼。→←騙し愛こそが。



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ソラ(プロフ) - 魔理沙は天使さん» コメントありがとうございます!更新気合い入れて頑張りますので応援よろしくお願いします(* ̄∇ ̄*) (2019年8月10日 12時) (レス) id: da0656dabb (このIDを非表示/違反報告)
魔理沙は天使 - 続きが気になる…。すっごいこの作品好き… (2019年8月10日 9時) (レス) id: 02aec80553 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ソラ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年8月4日 13時

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