狂犬チワワ ページ7
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「ねぇ。シッマ」
kn「...なんやねん、今本読んどるから話しかけんなや」
そう冷たくあしらわれる。
...いつも彼はそう。
でも、別にクリスマスくらい構ってくれていいじゃない。
「......あ、ショッピ君だ」
syp「？
あぁ、Aさん」
「仕事終わり？」
syp「ええ。
コネシマさんが来てくれなかったんで」
「本当？シッマなら部屋で本読んでたよ」
その言葉に、ふぅんと反応する。
syp「もしかして、構って貰えなかったんすか？」
そう煽る彼に少しムカつく。
...本人は煽ってるつもりなさそうだけど。
「そうですけど何かぁ？」
不満を彼にぶつけるように言う。
彼は困った顔をして笑って言った。
syp「俺だったらそんな顔させませんよ」
「......え？」
syp「先輩よりも良い自信、あるんです。
Aさんを幸せにする自信」
本当に私に言ってるのかと辺りを見渡すも、誰もいない。
「ちょ、ちょっと待って...正直、混乱してる」
何故、なんのドッキリ？
彼が私を好きだなんてありえない。
________又、逆も然り。
syp「...なんですか、邪魔しに来たんですか？
_________コネシマさん。」
後ろを振り向く。
全く音もしなかったのに。
気配すら気づかなかったのは私が動揺していたからか。
kn「お前なんかに渡すわけないやろ。
ほら、行くでA」
syp「先輩に、Aさんを幸せにできるんですか？」
ショッピが笑うようにそう言った。
私が見ていないだけであり、笑っていたのかもしれない。
kn「幸せにできるんやない、するんや」
そうかっこよく言うと、素早く私を部屋に連れ込んだ。
kn「あぁもう...一生記憶に残るクリスマスやわ」
顔を真っ赤にしていた、というのは未だに内緒だ。
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