愛されてみたかった【文スト】

いつのまにか、呪いが掛かってた ページ19

貴方side


『...これどういう状況でしょう』

あれから三日。

笹原嬢のいるアジトを見つけたのですが...


太宰「どうか私と心中していただけないだろうか」

『治さん、一応その人敵ですよ』

友江「なんであんたがいんのよ！！」

『居たらダメですか？』

友江「なんで消したはずなのに！！」

『消した？あぁ、あれ君のせいだったんだね。』

学校にあった、僕の個人情報。

それをポートマフィアに流して、消そうとした。

『残念ながら、あのときはポートマフィアに入ってたんだよね』

友江「ｯ...！！

あんたなんていなければ！！」


『うん、そうだね。

僕がいなければ良かった。』

友江「！！」

『僕がいなければ君は此処で笑ってたね』

太宰「Aちゃん？」

『僕がいなければクラスが崩れることも無かったね』

友江「ｯ...」

『今は小学六年生だっけ？


学校、楽しい？』

友江「ええ、邪魔がないもの！！」

『そっか、羨ましい



友達が居て、笑っていられる友江ちゃんが、
凄い羨ましいよ』

友江「なにをいいたいの！？」

『...僕、学校に行って、友達をつくって、毎日笑う...

その暮らしが、羨ましい』

太宰「.......」

『友江ちゃんが僕にしてたこと、全部ばらしたらどうなると思う？』

友江「そんなことしたら、貴方を」

『もし僕がばらしたら、友江ちゃんの味方が消えちゃうね。』

友江「あんた、気持ちわるいのよ！！」

『うん、そうだね。

だって、色がわからないんだもんね』

太宰「......」

『白黒の世界...まるで、写真みたいな。


赤が見えて、青が見えて、黄色が見えて、緑が見れて...

なんて、できないから。』


『でも、昔は色を知ってたんだ。

母さんの、赤を見るまで...。』

まるであの日、呪いが掛かったような...

そんな、感じに。

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