32限目 ページ36
呪力を微調整しながらゆっくりと下の階に降りて行く。
腕の中のAはプー(ò ༥ ó )っと頬っぺたを膨らませ、まだ少し不機嫌そうだった。
「何不貞腐れてんの?そんなに嫌?」
『嫌も何も、別にこれ(お姫様抱っこ)しなくてもいいじゃん……あんたの得意な瞬間移動で移動すればいいじゃんかあ……』
あーそうだね!その方法もあったのか!
Aが可愛くてこれ(お姫様抱っこ)しか思い付かなかったよ。
「僕がこうしたいからしてるだけなの。それに僕達はもうじき特級呪霊達と闘うことになるでしょ?
だから今だけは僕の好きにさせて?」
束の間の沈黙が流れる。
『…………お好きにどうぞ』
ついには僕の肩に顔を埋めてしまった。
それを見た僕は笑みを浮かべるとまた呪力を微調整しながら浮遊し、下の階へ降り続けた。
突然、Aが口を開いた。
____だがAの口から出た言葉が衝撃的すぎた。
『五条……私さ廃病院の地下に行った時にね、
____傑に会ったの』
その瞬間僕の頭の中はパニック状態に。
「は?____なんて言った?」
『え……傑だよ。夏油傑。あんたの大親友。
そんで……私の元恋人。もしかして本当に分からない?』
いや違うんだよ。分からないわけが無い。僕、いや俺の中にいる傑はたった一人しかいない。
____しかも俺は去年、傑に手を掛けた。
乙骨憂太が傑をボコボコにし、最終的に傑を殺したのは俺だ。
そして俺は完全に傑が死んだのを目撃してる。
____じゃあAは傑が死んだことを知らないのか?
『どしたの五条……顔真っ青だよ……?
もしかして漏らした?』
こんな時でもジョークを言ってくれるAだけど、今はそれどころじゃなかった。
ここはひとまず、落ち着く為に平常運転のテンションで行こう。
「いや、漏らしてはないかな。大丈夫。傑に会ったって言ってたよね。久しぶりの再会はどうだった?」
『最悪だった。いつもと変わらない傑な筈なのに、何か違った……自然消滅したけどやっぱり会うと辛「じゃあさ、もう僕にしない?」……は?』
またまたAの目は点になった。
1613人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
REI - 12限目の夢主の顔に爆笑www (2021年7月24日 14時) (レス) id: bd6d581c0c (このIDを非表示/違反報告)
アメ玉(プロフ) - メガネトリオさん» メガネトリオさん!ご丁寧にありがとうございます…!!お返事遅くなってしまって大変申し訳ないです!ご指摘感謝致します…! (2021年1月12日 20時) (レス) id: bd385b4018 (このIDを非表示/違反報告)
メガネトリオ - 8限目、野薔薇ちゃんは盛岡ではなく、盛岡に出るまで4時間かかる田舎、ではないでしょうか? 追記‥前のコメント間違えました!すみません! (2021年1月10日 18時) (レス) id: 1fe51ea3a1 (このIDを非表示/違反報告)
メガネトリオ - 8限目、野薔薇ちゃんは盛岡ではなく、盛岡に出るまで4時間かかる田舎、 (2021年1月10日 18時) (レス) id: 1fe51ea3a1 (このIDを非表示/違反報告)
アメ玉(プロフ) - .さん» 大変失礼致しました…!すぐ訂正させていただきます…!ご指摘感謝です。ありがとうございます。 (2020年12月8日 20時) (レス) id: bd385b4018 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:アメ玉 | 作成日時:2020年10月15日 13時