コイゴコロ ｰ after story ｰ

時間の余裕 ページ24

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「お疲れ様A」






「お疲れ様、わざわざありがとね」







「どーいたしまして」








お疲れ様、って言う宏光は

優しさ溢れる笑顔を向けてくれる







やっぱり疲れる仕事も

この笑顔があるから頑張れるってつくづく思う









「明日、なんの日か知ってる？」









「.... 明日？なんかあったっけ 、」









「え、嘘でしょ」









「記念日、じゃないし ... 」









「誕生日でしょ、Aの！」









「.... ああ、そういえば！」









「自分の誕生日忘れるとか頭パンパンすぎ」









そういえば明日は誕生日だった








もうこの歳になれば誕生日さえ嬉しいものじゃ

なくなってくる









子供の時は一日前ドキドキしてたなあ、

なんて思うくらい




よく、宏光とうちでおっきいホールケーキを
分けあって食べてたなあ









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「仕事だから大したことできないけど、」








お家でケーキ食べよっか、って

言ってくれて









「え、食べたい！」





「おし、決 〜 まり！」









少しだけ子供の時に戻った気分になった





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