26 お兄さんと一緒 ページ29
兵庫公演千秋楽が終わった。
明日には福岡に移動するので、今日が兵庫最後の日。
初日に出かける約束した荒木さんと、
ヒロ君達でどんな話するのか気になる！という崎山さんを加えて
3人で出かけることになっていた。
「それでどこ行くの？」
「うーん、俺から誘っといてなんなんだけど
いざ案内ってなると結構難しいんだよね」
『僕は何処でも構わないですよ！
荒木さん達がよく行く場所でも良いですし』
兵庫の主要な観光地と言える場所へは、
実はもう行った事があった。
兵庫公演の前日に
せっかくだからと全員で巡ったのだ。
「2人だけだと、よく行くのは
やっぱ古着屋巡りかな」
「うん。基本そうだよね
それ以外はあんまり遊びに行かないし」
古着屋…！
公演期間中の生活に謎の多いお二人が
偶に、行ったよ〜と報告しているヤツだ。
僕は行ったことがない。
『じゃあ荒木さんたちのお買い物に
着いて行っても良いですか？』
「いいけど、Aつまらなくない？」
『実はちょっと気になってたんです
ご一緒させてください！』
あんまり服は持っていないから、
ちょうどいい機会だ。
僕たちは荒木さんが調べてくれた古着屋に向かった。
・
「お、Aこれとかどう？」
『こういうの着たことないです
…似合ってますか？』
崎山さんが見つけてくれたのは
薄色のデニムジャケット。
思ったより柔らかくて着心地は良い。
「いいじゃん！
Aの服と合わせやすそうだし」
僕の服はシンプルイズベスト、といえば
聞こえはいいがようは、飾り気が全くない。
一応モデルもやっている人間としては
0点の服装だ。
『これ、買っちゃおうかな』
同じ服を着まわしている身としては、
きっと重宝すること間違いなし。
「なんか良いのあった？」
『はい！これお会計してきますね』
レジに行こうとした僕の手から、
ジャケットが取り上げられた。
『あの…？』
「これ買ってあげるよ
初主演祝い、ってことにしといて」
荒木さんは優しく微笑むと
ジャケットをもってレジに向かっていった。
待ってくださいという間もなく、
もうレジに通されている。
「え〜ヒロくんかっこいい先輩じゃん
僕はまだAに何もあげてないのに」
『そんな、僕なんかに悪いですよ！』
「いいから。後輩のうちは先輩に頼りなって言ったでしょ」
『あ、ありがとうございます…』
渡された紙袋をぎゅっと抱きしめる。
僕もいつかこんな先輩になれるかな
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愛莉(プロフ) - あんのお餅さん» あんのお餅様コメントありがとうございます。3年ぶりの祭、テンション上がりますよね！今からとても楽しみです！ (2021年11月16日 1時) (
レス) id: dbfedac61a (このIDを非表示/違反報告)
あんのお餅(プロフ) - 真剣乱舞祭、決定しましたね！ (2021年11月16日 1時) (レス) @page46 id: 436e739fd5 (このIDを非表示/違反報告)
愛莉(プロフ) - 那智さん» コメントありがとうございます！こちらこそ、この作品を読んでいただけていること感謝しております。那智様にとって素敵な一年になりますように( ´ ` *) (2020年6月9日 19時) (レス) id: 5de24330da (このIDを非表示/違反報告)
那智 - 誕生日にこの作品に出会えて感謝感激です(≧▽≦)毎日暑いので無理されませんようお気をつけ下さい (2020年6月9日 13時) (レス) id: fb12e35feb (このIDを非表示/違反報告)
愛莉(プロフ) - ヌーマイトさん» コメントありがとうございます！これからも投稿続けていきますのでよろしくお願いします (2020年5月28日 16時) (レス) id: 5de24330da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛莉 | 作成日時：2020年5月23日 14時
