82、先の記憶 ページ40
私は取り憑かれたように、敵の隙間を縫って走っていた。
私の身体が頭とは別に、勝手に動いてるようで。
たださっきの声を探して走っていた。
塔の壁に沿って、ひとつひとつ路地を確認した。
あくまでも走ることをやめなかった。
その時は突然訪れた。
ザッ…という、砂を蹴る音が大きく響く。
路地を曲がって右に、1人の女の子と大人が立っていた。
女の子は、後ずさるような姿でそこにいた。
そして1人の大人がいる。
何かを振り上げた。
女の子がその場でよろけて、尻もちをついた。
私ははっとした。
ああこれは、私が見たのは「夢」じゃなかった。
私は先の「記憶」を見てしまったんだ。
瞬間、私は走り出していた。
だめ…！
間に合わない！
とっさにサイミヤを発動させる。
アウラが私の周りを囲んだ。
私は2人の間に飛び込む。
キンッ！！
激しく空気が歪んだ。
直後、肩にその武器がかすった。
流れた血が糸のように宙を紡ぐ、その瞬間が、時間が文字通り止まったかのようにゆっくりと目に映る。
視界の端に、仮面の大人が後ろへ飛んで行くのが見えた。
直前に防御で貼った私のサイミアのひとつが当たったのだろう。
ドサッ！
仮面の大人と私が地面に倒れこんだのはほぼ同時だった。
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姫乃(プロフ) - 鈴さん、ありがとうございます！そんなー！嬉しいです！読んでくださるだけでもありがたいのに、面白いだなんて、楽しみだなんて！！中間考査中にも更新出来たらしますね！ (2018年5月10日 0時) (
レス) id: 9a7901e607 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - すごく面白いです！！いつも楽しみにさせてもらってます。更新頑張ってください！応援してます！ (2018年5月9日 22時) (レス) id: 8f94786c83 (このIDを非表示/違反報告)
姫乃(プロフ) - ああ！！��(ﾟДﾟ)ありがとうございます！忘れていました！！！ (2018年4月15日 16時) (レス) id: 12f13cd074 (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグ外して下さいねー (2018年4月15日 16時) (レス) id: c7490cab95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：姫乃 | 作成日時：2018年4月15日 16時
