74、違和感と衝動 ページ32
違和感を感じたのは、突然だった。
飛行の夜が明けて、昼時に差し掛かった時。
手持ち無沙汰で、壁にもたれながらうとうとしていた私の胸に、詰まるような圧迫感を覚えて、目が覚めた。
「ん…」
グッと押さえられているような息苦しさを感じる。
オウニ「どうした？」
オウニが異変に気付いて私に寄ってきてくれた。
「…ん、胸が…」
オウニ「…？」
不自然にドキドキして、明らかにおかしい。
その胸を押さえてみるが、痛みが治まる訳でも、強まる訳でもなく、何にも変化はない。
外傷的なものではないことは分かった。
オウニ「こっちにこい」
「…うん」
私はオウニの言葉に甘えて、身体を起こしたが、痛みのせいで身体が思うように動かず、倒れこむようにオウニに身を預けた。
そんな私を、オウニは背中に手を回して支えてくれた。
オウニ「大丈夫か？」
「…うん、でもなんなんだろ…」
そう言ってオウニの顔を見た。
そのとき、私は、なぜかオウニの首飾りに目が止まった。
オウニがいつも身につけている首飾りは、見慣れたはずのものだ。
だけど、今は無性に気になって、触れたい衝動が湧き上がってくる。
「…」
オウニの胸に右手を伸ばし、その首飾りに触れた。
オウニ「？」
オウニは私が何をしたいのか訳が分からなさそうにしている。
それを指先で撫ぜたり、いじってみるけれど。
ああ、何かが足りない。
そう思った。
何が足りないのかもわからないけれど、この期待外れで満たされない感覚は、明らかに現象の物足りなさを感じている。
オウニ「どうした？」
「…え…あ…ごめん」
オウニ「胸はどうだ？」
オウニに尋ねられ、私は自分の胸に手を当てた。
「うん、さっきよりは楽になったよ…っ」
カチャ…ッ
ドクンッ！
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姫乃(プロフ) - 鈴さん、ありがとうございます！そんなー！嬉しいです！読んでくださるだけでもありがたいのに、面白いだなんて、楽しみだなんて！！中間考査中にも更新出来たらしますね！ (2018年5月10日 0時) (
レス) id: 9a7901e607 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - すごく面白いです！！いつも楽しみにさせてもらってます。更新頑張ってください！応援してます！ (2018年5月9日 22時) (レス) id: 8f94786c83 (このIDを非表示/違反報告)
姫乃(プロフ) - ああ！！��(ﾟДﾟ)ありがとうございます！忘れていました！！！ (2018年4月15日 16時) (レス) id: 12f13cd074 (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグ外して下さいねー (2018年4月15日 16時) (レス) id: c7490cab95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：姫乃 | 作成日時：2018年4月15日 16時
