46、罠 ページ4
「…スオウ？」
そして、私がスオウの横にしゃがみ込んで、容体を確認しようとした時。
スオウ「かかりましたね！！」
「ひゃっ！」
今まで突っ伏していたスオウがいきなり飛びかかってきた。
スオウ「捕まえた！！」
スオウは私の身体を抱え込み、がっちりと固定する。
華奢な体つきから考えられないほどの力があった。
無論、キチャより弱いけど。
「…」
それより、全く…突然だなぁ。
さっき情念動、発動しかけたじゃないか。
この島の人たちはみんな急なもんだから…。
スオウ「絶対行かせませんよ！」
「…分かりましたから…」
これは、どうにかしないと監獄には行けないな。
私はそう思い、両手を上げた。
それにしても、長老会…か。
「人から聞くのは懐かしいな」
スオウ「え？なにがですか？」
「何にもないですよ…それと、そろそろ離れてもらえます？」
スオウ「…逃げませんよね？」
「今はね」
スオウ「…わかりました」
スオウは渋々ながら、ホールドしていた腕をほどいた。
「とりあえず、監獄には行きます」
スオウ「なっ！ダメだとあれほど…」
「今オウニたちに会わなきゃいけない」
スオウ「なぜ…」
「私は他の印とは…違うの。このまま、あなたに…あなたたちに、何をするか分からない」
スオウ「…」
「私は勝手に仲間を釈放することはしないから」
スオウ「…何か、訳があるのですね？」
「そう、ね。でも、これは私が信用できる人にしか話せない」
スオウ「…」
私は、静かに立ち上がる。
「…じゃあ、また」
スオウ「！待って！」
スオウは大きな声を上げて私を止めた。
スオウ「私は、あなたを助けたい！あなたが悩んでいるなら私が受け入れたい！だから、私を頼って…」
「ありがたいけど、私には私の決まりがある。私を助けようと思ってくれているのは嬉しいけど、私を信用するのはまだはやいんじゃない？それに……っ」
スオウ「…？」
私は誰かの気配を感じ、走り出す。
スオウ「あっA…っ」
少し先の物陰まで行くと、スオウの方を覗き見る。
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姫乃(プロフ) - 鈴さん、ありがとうございます！そんなー！嬉しいです！読んでくださるだけでもありがたいのに、面白いだなんて、楽しみだなんて！！中間考査中にも更新出来たらしますね！ (2018年5月10日 0時) (
レス) id: 9a7901e607 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - すごく面白いです！！いつも楽しみにさせてもらってます。更新頑張ってください！応援してます！ (2018年5月9日 22時) (レス) id: 8f94786c83 (このIDを非表示/違反報告)
姫乃(プロフ) - ああ！！��(ﾟДﾟ)ありがとうございます！忘れていました！！！ (2018年4月15日 16時) (レス) id: 12f13cd074 (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグ外して下さいねー (2018年4月15日 16時) (レス) id: c7490cab95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：姫乃 | 作成日時：2018年4月15日 16時
