深海のヒヤシンス【影山飛雄】

30枚 ページ33

side影山

(ちょっと前)



「っえ、古部に謝りたい！？」

「なんだなんだ影山どうした！！」

『うるせえ日向！入り込んでくんな』





古部Aを保健室に運んで来ると、気になっていたのか全員練習に集中できていない様だった。

アイツに謝りたいが、どうすれば良いのか分からないということで菅原さんに聞きに来たが……



「影山……お前っ！」

なぜ泣いているんだろう。

「成長したなぁ影山！」

「だ、大地！？」

澤村さん泣きすぎじゃ……



「あー…ごめんごめん。

……で？影山はどうして謝ろうと思ったんだ？」

『……いや、その……アイツの行動とか、言動
とか……バレーを半端に考えてる奴の物では無い
と、思ったので… 』



「じゃー、それをそのまんま伝えれば良いんじゃな
い？」





……菅原さんはそう言ったが、正直そのまんまとは何なのかイマイチ分からない。



「ちゃんと謝って来なさいよ、古部もあれで気にして
たみたいだからな」


『……うす』


そう澤村さんに言われ、部活が終わるとさっさと体育館を放り出された。




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿





「……あ、ここのバス停だから大丈夫」

『…おう』


何とかコイツを送ったのは良いが、どう切り出せば良いんだ！？
まず、ここに来るまでに会話も無かったよな……





『あー……おい』

「ん？」


『なんつーか、その……』


「か、影山？どうしたどうした、なんか今日
キモくない？」


『あ゛？』

「あ……ｼﾏｯﾀ」

このクソ女……こっちはわざわざ謝ろうとしてんのにいい度胸じゃねぇか


『チッ胸糞わりぃ、何でお前のためにここまで
来たと思ってんだクソが！』

「はっ、知るわけ無いじゃんそっちが勝手に
したことでしょ！？八つ当たり止めてくんない？」

『八つ当たりなんかするか！！ただお前にムカついて
んだよ！』

「それが八つ当たりだっつってんの！！
だったら何で送るなんて…私の事嫌いなら
放っておけばいいでしょ！？頭悪いだろお前！」



『っ、だから……ったって……言おうと』

「は？何聞こえなーい」









『っだから！！悪かっったって言ってんだこの
クソ女がぁ！！！』





「え？」



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

影山の口調むっず

31枚→←29枚

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す