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『え』


今、何があったの。





ワルカッタ?あー、悪かった?胃の調子でも悪かったんかね、生理痛でイライラしてましたってか…



うん、知ってるそういう訳じゃないよね……




じゃあどゆこと?


『え、えっと?ごめん状況がよく分からない…』




飛雄は視線を泳がせると、時折チラチラと私の顔を見ながら話し始めた。


「……お前が先輩に仕事教えて貰ってる時
とか、朝練ちゃんと来てたりとか……選手の
こと良く見てたり……特に、俺達の試合見てる時
のお前の顔見て、…ちゃんと理解した。

お前は俺達と同じで、真剣にバレーしてるって。

…だから、悪かった」









『……そっ…か』






そっか、分かってくれたのか。

だから、今までの事を謝ってくれたと。








嬉しい。

何より、ちゃんと私の事見ててくれたんだね。





『そっか、良かったー!!このまま影山とギスギス
してたら嫌だったし……。

私こそごめん、最初紛らわしい事したの私だもん
ね、あんな風に歯向ったりするのも駄目だっ
た。ごめん』


「おう」


え、じゃあとうとう仲直り!?

てか何この青春の1ページみたいな感じ!!私立派に高校生で来てるってことだよね!!((







「1年セッター影山飛雄。よろしく」

『知ってるけど?』

「改めてって事だボケ!!それぐらい察しろ!」

『んな無茶な、てか律儀かよ!!



…えと、1年マネの古部A。改めて
よろしく』









私はその時、初めて今の飛雄の笑顔を見ることが出来た。


昔とは違う、今の飛雄の。





プーッ



『あ、バス来た。今日はありがと!』

「ん、足は無理に動かすなよ。またな」





【またな】







『っおう!また明日!』









バスが走り出してからも、さっきの言葉がリピートしている。

やべ、ニヤニヤ止まんないわこれ。惚れた弱みってやつ〜???やーだもうっ、ほんっと好きだよおおおおこおおおお!!!




『またな……かぁ…ぐふふ』




神様、どうやら私は無事に高校生活を送れそうです。







多分今日の事は人生で最高の瞬間BEST8に入りそう。

青春って凄いわーー。









「お母さん、あの人笑い方怖いよー」

「駄目よ見ちゃ。」

「あれが今のJK…」

「今日もいい天気じゃのぉ」




バスの乗客に白い目で見られてたのは知らないよ。

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ゆん(プロフ) - めちゃくちゃおもしろかったです🎵続きが気になります! (2022年4月8日 9時) (レス) id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:薄桃桜 | 作成日時:2021年1月17日 16時

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