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私が日向を吹っ飛ばす事件は、日向がすぐに目を覚ましてくれたので大きくならずに済んだ。

もしこれが学校中に回っていたら、登校初日で男子を吹っ飛ばすゴリラ系少女になっていたんだから感謝感謝。





「う〜っ、まだジンジンする…」

『ごめん…保冷剤貰って来ようか?』

「大丈夫大丈夫!サーブを顔面でくらった時より
は痛くないし」

サーブを顔面……?



「あっそうだ!!さっきの続き、古部って小さな巨
人知ってんだよな!?」


なぁなぁ!!と今度は私の周りを反復横跳びし始めたんだけど。


『うん!昔の友達がきっかけで見たんだけど、
あのダンって飛ぶところが凄くて!!』

「わかる!!!こう、グァァッって来たよね!!」

『そうそう!!んで、ぶわぁっって!!』


「古部!!」

『日向!!』

ガシッっと強く握手をした私達。
ありがとう小さな巨人、私は素晴らしい友達を見つけたよ。



その後もいかに小さな巨人が凄いのか語り尽くしていたところ、クラスの人はともかく、クラス前を通った人達が微笑むように見ていたなんて知りたくもなかった。









「じゃあさ、古部は女バレ?」

『あー、いや…私物凄く運動音痴だから…
部活は文化部にしようかなって』

「えぇぇ勿体ない!!バレーの知識もちゃんとある
し、バレーこんなに好きなのに!!」

『まぁ運動出来ないからね、ちなみに走ると
必ず転ぶよ』

「えっ」



嘘じゃないよ、50メートル走はギリギリ酸欠でぶっ倒れたからね☆
あれは何が辛いかって言うと、顔面から行くから。
女子としては駄目なやつ。



「あ!!!」

『うおっ、急に大声出すな阿呆!!』

「マネージャーしてよ!!男バレの!!」

『……おっと?』









「と、言うことで!!マネ希望の古部です!!」

『《見学》希望の古部です』

日向に首根っこ掴まれて来たのは、男バレの主将さんのクラス。

確かにバレーは好きだから『いいかも』って言ったら放課後なった瞬間連れてこられたからね。
《かも》って言ったんだけど!?鳥の方じゃないの分かってるかなこのオレンジ頭!!



……にしても、この主将さん体格エグいな……
抱擁で人殺せるタイプだ。



「俺は主将の澤村大地、よろしくね古部さん」

『あ、こちらこそです』
日本語帰って来い。



「じゃあ、顧問の先生には俺から言っておくから
今から見学来れる?」






……青春は行き当たりばったりなの?

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ゆん(プロフ) - めちゃくちゃおもしろかったです🎵続きが気になります! (2022年4月8日 9時) (レス) id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:薄桃桜 | 作成日時:2021年1月17日 16時

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