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『日向……お願い離れて…』


「俺!!ぜったい勝つがらな゛ぁ!!」

『わかった、わかったから……』



帰り道、日向は私から離れようとしない。そろそろ鼻水付きそうで怖いのだけれど……



私の激励で、先輩が死んだ。

スガさんと西谷先輩と、田中先輩が死んだ。




その後、澤村さんと潔子さんに締め上げられるという……何があった。


縁下さんと東峰さんは泣きながら微笑ましそうにこちらを見ているし……え?死ねと??

月島、お前何笑ってる。山口、お前もだよ。何処でツボってんだぶちのめすぞ。

……飛雄、その顔は何。何を伝えたいの。シワッシワじゃん。






そんな感じで解散した……


『日向、帰る方向違うでしょ?早く帰んな』

「う゛ぅん」

『なんだその声どっから出たの』



「ボケ日向!!そろそろ古部から離れろいつまで
泣いてんだ!!」

「うるせぇ影山!!お前も泣いてたじゃんか!」

「誰が泣くか!!俺は泣いてねぇ」

「泣くの我慢してただろ!!」

「してねぇ」




してた!してねぇ!の言い合いが私を挟んで続けられる。









『そろそろ黙らんと舌引っこ抜くよ?』









「「……」」







何とも言えない顔で、日向は帰って行った。明日目、腫れてないと良いけど……






『あれ、影山?アンタも帰りなよ?』

「俺もこっち方面だ」

『え、そうだったの…』









妙な沈黙、さっき日向がいた時の騒がしさが嘘のよう。

また、送られてるというか一緒に帰ってる感じだけど……気まずさ凄すぎない??









あ、何も言わずにバス停着いちゃった。





『……じゃあ、また明日ね』


あれ?なんの反応もない。唯の屍のようだ。



いや、そんなバカな。




『影山?おーい影山!』

すると、ばっと顔を上げて視線を合わせてくる。
こっわ、ホラーかよ。





「……絶対勝つ」







『…え?』








「それだけだ」




そう言って、飛雄は走って行ってしまう。





えーーー??よく分からないけど…

私は走り去る飛雄の背中に向かって叫んだ。



『当たり前でしょーーーが!!!!
信じてるからな!!!!影山!!!』








そのまま飛雄は走り去ってしまった。









明日はとうとうインターハイ。私達烏が飛ぶ所を見せつける日だ。









『よし、頑張ろ』





私は私の出来ることをやるのみ!!

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ゆん(プロフ) - めちゃくちゃおもしろかったです🎵続きが気になります! (2022年4月8日 9時) (レス) id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:薄桃桜 | 作成日時:2021年1月17日 16時

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