アウトだよ！ ページ10
『角名君！？』
彼の方に目を向けるとわざと視線を私から逸らす。やっぱり外であんなことするんじゃなかった、治君に見られてるなんて…めちゃくちゃ最悪の状況じゃんか
『ちょっと…どうするの』
｢どうするって言われてもね｣
治君に聞こえないぐらいの声で会議する。私が｢外なんかでするからだよ｣そう文句を言えば｢風蝶さんだって乗り気だったくせに｣なんて。確かにそうだけどさ！
｢あ｣
『あ？』
｢良い考えがある｣
そう言って、彼は私の目を見て笑った。何を考えているのか全く分からないけれど状況に応じて合わせる覚悟はできている。
｢治、それ…見間違いだと思う｣
『｢は？｣』
｢俺、風蝶さんとキスしてないけど？｣
｢え、そうなん？｣
｢うん、あれは風蝶さんが目にゴミ入っちゃって
見てあげてた所だよ。
ね、そうだよね？｣
なるほどね、それできたか
『そ、そうそう！痛くなっちゃってさ…
治君勘違いさせてごめんね〜』
｢い、いや俺の方こそすまんかった｣
｢なんや、ちがうんか｣私達の説明に納得したのか、お昼を買うために購買に向かっていった。お弁当と私のおにぎりもあるのにね。
｢一件落着？｣
『ギリアウトだと思うけど？』
｢まあまあ｣
｢バレなかったからいいじゃん｣なんて余裕そうに言う彼。もし治君が納得してくれなかったらどうするつもりだったのか。
そんな生意気な彼に睨みをきかせていると彼から手招きされた。
『なに…？』
｢これ、部活の日程表｣
『…？これが、何？』
｢なに、忘れたの？｣なんて言うけれど…あ。思い出した、テスト頑張ったご褒美の…。
『そっか…練習試合、決まったんだね』
｢そ。これに書いてあるから来てよ｣
｢絶対｣その言葉を残して彼は治君のあとを追っていった。
『来週の…日曜か』
差し入れ、何にしようかな
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1224人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちゅこ(プロフ) - あまねさん» コメントありがとうございます。大変お待たせ致しました…全力で頑張らせて頂きます！！ (2021年9月30日 22時) (
レス) id: a23258a94d (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 待ってなんでこの神作に早く出会わなかったの？私バカなの？((((喧しいわ (2021年9月1日 23時) (レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちゅこ | 作成日時：2020年12月13日 19時
