キ ス 変 換 エ ネ ル ギ ー ２【角名倫太郎】

バレた ページ9

｢あー、終わった。

はよ飯食いたいわ｣



｢食べたら部活だけどね｣







テスト最終日。無事終了しました






『2人とも、お疲れ様』







｢これ｣と私が2人に差し出した物は、お茶とおにぎり。これから部活だということもあり頑張ったご褒美とでも言っておこう。







｢風蝶さんありがとう｣



『いいえ』








喜んでくれて良かったみたい。









｢お…おお。おおきに｣



｢どうしたの治。嬉しくないの？｣




｢いや、嬉しいわ！嬉しいんやけどさ…｣









何故かオドオドする治君。何か言いたいことがあるみたいなのだけれど一向に言ってこない。角名君もそれに不満があるみたいで










｢治、早く言いなよ｣



｢うぅ…正直なこと言うてな？｣


｢わかったから｣









チラチラと私と角名君の顔を伺うように見る。そして大きく息を吐き、覚悟を決めた顔で私達をみた。










｢風蝶さんと、角名って

付き合っとるんの？｣




『｢は？｣』








｢いや…その｣言いたいことがまとまってない治君。彼はそんな照れたような顔をして話をした。









｢いや、角名が忘れもん言うから
俺もあと追いかけたんよ。そしたらなんか…その…



キスしとって…｣









キャーと可愛らしいような声があの治君から聞こえてくる。その珍しい姿に驚くことさえ出来ず、私は頭になにかガツンと殴られたような感覚がした。





というか















『角名君！？』






この出来事を起こした犯人に怒りを向ける。

アウトだよ！→←満更でもない2人

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