キ ス 変 換 エ ネ ル ギ ー ２【角名倫太郎】

勉強にはチョコだよね ページ5

｢風蝶さん、ここどうやるの？｣


『あーここは』








｢風蝶さん、ここはどうやるん？｣


『えーと…あ。ここはね』











案外真面目にやってます。かれこれ勉強を始めて2時間が経過中、順調に進んでいます









『あ、飲み物切れたね。なんかいる？』



｢ええの？｣


『うん、オレンジジュースでもいい？
お菓子も持ってくるね』



｢お菓子！おおきに！』








お菓子、と聞いて治君の反応が大きく反応した。食い意地が張っててよろしい。コップ3つを持ち、階段を下りていく。そしてリビングへの扉を開き、キッチンに行く









『えーと、オレンジジュースは…あった。

お菓子は…』




｢ここにあるよ｣




『っ！びっくりした』









後ろから声をかけられ肩がビクつく。後ろをみたら角名君がお菓子を沢山持っていて…。多分、差し入れ的な？










｢勉強と言ったらチョコでしょ｣



『糖分必要だもんね。あ、それ私が好きなやつ』









指差すはコンビニにあるチョコビスケット。ウサギの形をしていて最近よく食べている。







｢意外と可愛いね｣





『それはどういう意味？私が無愛想だとでも？』




｢うわ、今の可愛くない｣



『角名君殴るよ？』









｢うそうそ｣と笑いながらコップを持つ。私が全部持てないと思ってこちらまで来てくれたみたい。隠れた優しさがあるってなんか心に刺さる。ほんと、それがずるいんだ











『…ありがとう。上に行こ』

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