帰った後の余韻 ページ6
｢終わった！！｣
『良かったね』
｢俺、初めて提出物終わったかもしれへん｣とサラりとやばいこと言っている治君。けれどこれは私の事褒めてるんだよね？？そうだよね？
｢風蝶さんお疲れ様｣
『角名君もお疲れ様。テスト頑張ろうね』
｢うん、俺は明日でちゃんと叩き込むよ｣
『偉いじゃん』
1週間角名君は真面目に取り組んできた。一緒に勉強したのは4回ぐらいだけれど今日、角名君の様子を見て分かった。彼はちゃんと勉強をしている、だって分からない問題なんてほとんどなかったし応用問題もちゃんと解けていた。
1週間でこんなに人って変われるんだな…
『この後どうする？帰る？』
｢せやなぁ…お腹空いたしな。
ちょうどおかんが夕飯作っとるぐらいの時間やな｣
｢帰ったら良い感じの時間や｣と自分の腹を円を書くように撫でる。お腹が空いてるのか、今は夕方の6時。治君は確かここから家が遠かったよね
『じゃあお開きにしようか』
｢おん、風蝶さんホンマおおきに！｣
『役に立てて良かったよ』
｢ありがとね。ほら治、帰る準備するよ｣
｢分かっとるわ｣
机に散らばっていたノートや教科書などを片付けていく。その時間が異常に早く感じて、気づいたら玄関先に立っていた。なんか名残惜しい様な感じもする。
『じゃあ…お疲れ様。今日はありがとう』
｢こちらこそな！テスト終わったら打ち上げでもいこな｣
｢それいいね。じゃあ風蝶さん、今日はありがとう
また明後日ね｣
そう言って彼らは私に背を向けた。その姿を少し眺めた後、自分の家に入っていく。先程まで2人が居た部屋を見る、やっぱり何か寂しい気がしてテーブルの上にある3つのコップを見つめる。
『…片付けよう』
いつからこんなに情が湧いたのか、私には分からない
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ちゅこ(プロフ) - あまねさん» コメントありがとうございます。大変お待たせ致しました…全力で頑張らせて頂きます！！ (2021年9月30日 22時) (
レス) id: a23258a94d (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 待ってなんでこの神作に早く出会わなかったの？私バカなの？((((喧しいわ (2021年9月1日 23時) (レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゅこ | 作成日時：2020年12月13日 19時
