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黒尾side ページ27

「あ、起きた」

『…あれ、私』

「いきなり倒れたんだって、Aエネルギー補給してないんじゃないの?」

『……ごめん』

謝る彼女に渋々それを許す研磨。Aは保健室のベッドで暫く寝ていた、30分弱静かに。ゲーム機を素早い手つきでこなしていく研磨は面倒臭そうに今に至るまでの経緯を話している。


「クロが運んだ来てくれたよ、すごい慌ててた」

『だよね、ごめん』

また謝る彼女はどこか違う、ベッドの上でよそよそしく研磨の様子を伺っていた。しかし断言しとこう、この2人にそんな関係はない、それは1番俺がわかっている事だ。

「…気になるんでしょ」

『え』

「誰がAにキスしたか」

『キッ…研磨がそんな言葉言うなんて、なんかあれだね』

そんなことを言うとやはり研磨は眉間を寄せ頬をふくらませた。彼が怒っているサイン、口を開けばグチグチ説教が始まる。怒ると饒舌になる口は息を切らすまで続いた。

『わ、分かったって…ごめんごめん』

「…はぁ。言っとくけど俺はしてないからね」

『疲れること嫌なのにする訳ないもんね』


じゃあ…やっぱり、そう続けた。その言葉の後に続く名前はきっと……。

「クロでもないよ」

『え!?』

彼女は予想外の出来事に思わず声を上げた。驚いた表情を見せたかと思えば真剣に考える表情にコロッと変わる。案外表情豊かだ。


「あんまり怒るから言いたくないんだけど」

『言ってよ!!』

「………ネコ」

『まさかのネコ』


「野良猫見つけて嫌がりながらも何回かさせた」

『ごめんその情報要らない』

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設定タグ:ハイキュー , 稲荷崎 , 角名倫太郎   
作品ジャンル:恋愛
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ちゅこ(プロフ) - あまねさん» コメントありがとうございます。大変お待たせ致しました…全力で頑張らせて頂きます!! (2021年9月30日 22時) (レス) id: a23258a94d (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 待ってなんでこの神作に早く出会わなかったの?私バカなの?((((喧しいわ (2021年9月1日 23時) (レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゅこ | 作成日時:2020年12月13日 19時

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