解けない愛と毒12 ページ8
礼美「恐らく、今回こそは彼奴はAを自分から離れない様にするじゃろう。」
弘昌「だからこそ、我々と戦って欲しい。どうか…頼む!」
頭を下げる五人を見た六年生は、顔を見合わせ、頷くと武器を取り出す
目の前から聞こえる金属音に顔を上げた五人が見たのは、今すぐにでも戦えると言っている様な六年生の姿だった
潮江「断る理由などありません。」
善法寺「僕達の気持ちは全員一緒です。」
七松「一秒でも早く、助けに行きましょう!」
優しい笑みを浮かべて、賛同してくれた六年生に五人は目を見開いだが、直ぐに穏やかな笑みに変わった
六年生に精一杯の感謝を込め、五人も戦う準備をする
和豊「感謝する!」
中在家「お礼には、及びません…」
白刃「まだ近くに五年生の方々がいる様です!行きましょう!」
全員が強く頷くと、気配の方へと足を速める
気配察知に長けている白刃を先頭に目を光らせ、暗がりの森の中で五年生の姿を探し出していた時、白刃が大声を響かせた
白刃「止まってください!
立花「…居た、上だ!」
空から落ちて来たかのように、突如現れた五年生に警戒態勢を取るが、着陸でなく、そのまま各方向で移動してしまった
食満「見失いました…!」
弘昌「いや、大丈夫だ。手分けして向かうぞ。」
そう言うと、五人は各六年生の腕を取り、五年生が移動した方向へと走り出した
状況が掴めない六年生と違い、五人は迷う事なく五年生を追いかけている
七松「五年生の場所が分かるんですか?」
朝乃「荒い呼吸の音を元に進んでいるだけですよ。毒を含んだまま激しい動きなど、呼吸が荒くなるのは当然ですから。」
微笑みながら話す朝乃だったが、足をピタリと止めると、周りを満面の笑みで見渡し始め、一つの木に目を止めると近づいて行った
朝乃「案外、この様な暗い森は呼吸が頼りですので、呼吸は抑えるべきだけど無理よね。…見いつけた。」
そう言われ、慌てて木から降りて来たのは竹谷八左衛門、朝乃の言う通り呼吸が荒く、苦しそうな顔をしている
七松「此処に居たのか。もう逃さないぞ!」
苦無を構えると、小平太は瞬時に八左衛門の足を斬りつけ、立ち上がるのを困難にした
痛みを堪えようと歯を食いしばる姿に小平太は、胸がチクリと痛むのを感じるが、再度苦無で斬りつける
竹谷「いっ…ぐわぁ…」
手を伸ばし、どうにか逃げようとする八左衛門の体に朝乃が優しく触れると、体に花の様な痕が広がり始めた
134人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
B.A.D.寄りの6年ろ組推し - めっちゃ面白いです!続き出してほしいです!どうかお願いします🙇♀️更新よろしくお願いしますー!! (2021年11月15日 23時) (レス) @page35 id: 544b7ce66d (このIDを非表示/違反報告)
airi01012005(プロフ) - 唯さん» リクエストありがとうございます!了解しました! (2020年4月23日 2時) (レス) id: d9e2a8c011 (このIDを非表示/違反報告)
唯(プロフ) - airi01012005さん» 今晩わ、リクエストです!生物委員会全員に幻術を掛け(下級生は弱め竹谷と夢主は超強め)助けに来た5年生と6年生に襲い掛かるお話をお願いします。別件で「忍術学園5年生には木下鉄丸の娘がいます」を書いてますのでもしよければ読んでください。 (2020年4月22日 22時) (レス) id: 238aca14d7 (このIDを非表示/違反報告)
airi01012005(プロフ) - 唯さん» リクエストありがとうございます!了解しました! (2020年4月7日 12時) (レス) id: d9e2a8c011 (このIDを非表示/違反報告)
唯(プロフ) - (続き)起きるにはその妖怪を探しだして倒してからという感じでお願いします。 (2020年4月7日 12時) (レス) id: 238aca14d7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:airi0101 | 作成日時:2019年11月9日 23時