侵食、の段4 ページ34
二人が立ち去った後、三年生は言葉も出ずに唖然としていた。
響くのは、爆発する音のみ
藤内「…やるしかないよね。」
少し経った後に、藤内がゆっくりと口を開いた
それに続くように、三年生は大きく頷いていく
作兵衛「こうなったら、出来るだけの武器を持っていって、戦うしかない。急いで後輩たちに伝えるぞ!」
数馬「待って!この状況で無闇に動いたら、爆破に巻き込まれるよ!」
孫兵「その心配は無いよ。たった今、後輩たちが居るであろう所に矢羽音を飛ばした。もうすぐ来ると思う。」
そう言った通り、数人ずつに別れながら、門の前まで向かってきていた
到着した後輩と三年生が委員会ずつに分かれる
作法委員会のメンバー以外は、急いで門の外へ出ると、学園から離れた場所に移動した
左門「作法委員会!無理だけはするなよ!」
藤内「大丈夫!そっちこそ、頑張れよ!」
そう言うと、作法委員会は爆発音を頼りに武器を持って走り出した
移動したメンバーは、広げられた地図に目を通す
場所はこの近くだが、どれもバラバラな場所にバツ印が付けられていた
乱太郎「やはり、山の方面が多いですね。」
三郎次「先輩達のことだから、戦いにくい場所に決めている可能性もある。」
久作「だとしたら、こちらが圧倒的に不利だ…経験数が違いすぎる…」
一平「そんな!じゃあ、どうしたら…」
不安な声を漏らす後輩たちとは反対に三年生は、無言で地図を見つめる
指でなぞりながら、何かを確認しているようだった
三之助「そこまで不安にならなくていい。先輩達の武器には弱点がある。」
孫次郎「つまり、戦うには適さない所に、移動するって事ですか…?」
孫次郎「その通り。武器には使うのに適さない場所が必ずある。火薬を使うのであれば、川の方面に移動したりね。」
後輩たちは、先輩が使っていた武器を思い出しながら、何処が良いのかと考え始めた
先程の弱音を吐いていた姿とは違い、真剣な顔をしている
数馬「戦いに弱音は禁物。大丈夫だと思える事を言ってあげるのが大切だからね。」
作兵衛「その通り!それに、実力が如何だろうと、勝つ方法は必ずある。」
考え終わった後輩たちが、大きく頷くと三年生も真剣な顔になって大きく頷いた
もう一度、地図を確認すると、それぞれが目的地へ向かう準備を始める
孫兵「最後まで諦めるなよ!」
「「「はい!」」」
作兵衛「あと、会計と体育は後輩が先頭を走れ!」
「「「はぁぁ⁈」」」
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B.A.D.寄りの6年ろ組推し - めっちゃ面白いです!続き出してほしいです!どうかお願いします🙇♀️更新よろしくお願いしますー!! (2021年11月15日 23時) (レス) @page35 id: 544b7ce66d (このIDを非表示/違反報告)
airi01012005(プロフ) - 唯さん» リクエストありがとうございます!了解しました! (2020年4月23日 2時) (レス) id: d9e2a8c011 (このIDを非表示/違反報告)
唯(プロフ) - airi01012005さん» 今晩わ、リクエストです!生物委員会全員に幻術を掛け(下級生は弱め竹谷と夢主は超強め)助けに来た5年生と6年生に襲い掛かるお話をお願いします。別件で「忍術学園5年生には木下鉄丸の娘がいます」を書いてますのでもしよければ読んでください。 (2020年4月22日 22時) (レス) id: 238aca14d7 (このIDを非表示/違反報告)
airi01012005(プロフ) - 唯さん» リクエストありがとうございます!了解しました! (2020年4月7日 12時) (レス) id: d9e2a8c011 (このIDを非表示/違反報告)
唯(プロフ) - (続き)起きるにはその妖怪を探しだして倒してからという感じでお願いします。 (2020年4月7日 12時) (レス) id: 238aca14d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:airi0101 | 作成日時:2019年11月9日 23時