侵食、の段 ページ30
『…そんなに弱くて、どうするの?』
白い肌に痛痛しい傷が目立つ孫兵を、力強く押さえつける人物
普段の優しい姿からは、想像できない、返り血を浴びながら、殺す勢いで迫るAに孫兵は、意識が遠のくのを感じた
〜
事の始まりは、今から数時間前
上級生が今度の、お花見の偵察に向かっている時だった
忍術学園には、残された下級生と先生方が居たのだが、楽しそうに委員会の準備などを始める下級生とは裏腹に、先生方には不穏な空気が生じていた
安堂先生「どうしまうか?もし、あの場を通っていたら…」
木下先生「申し訳ありません、わたしの注意不足のあまり、ご心配を…」
土井先生「木下先生!頭を上げてください!情報は、今、緊急で回って来たんですから!」
山本シナ先生「上級生は、委員会の事も考えて、近い道を通ったはず…、矢羽根が来ないのも、可笑しいです。」
その言葉に、過っていた不安は的中へと近付く
今、何が話されていたのかと言うと、上級生が下見に行った場所の近くで、精神的な被害を出す薬が漏れてしまい、空気に混じってしまったと言うのだ
此処まで来ることは無いだろうが、近くに居た上級生に被害が掛かっている可能性が高く、緊急会議が開かれていたのである
山田先生「下級生には、バレないように、我々のみで行きましょう。その為、何人かの先生は残った方が良いですな。」
厚木先生「ですが、上級生は人数が多いですし、教え方は言え、実力も高いですぞ。」
その通り、教え子であろうと、忍術学園の上級生ともなると、圧倒的な実力と実績を持っている
油断しては、足元をすくわれてしまうのだ
新野先生「困りましたな…」
そう新野先生が呟いたと同時に、襖が勢いよく開き、保険委員会の下級生の生徒が慌てた様子で入って来た
乱太郎「大変です!浜守一郎先輩が、!」
数馬「身体中に負傷をしていて、門の前で倒れているんです!」
土井先生「何⁈浜守一郎が⁈」
木下先生「急いで救助へ!」
一斉に門の前へ集まると、下級生達が息が荒い守一郎に必死に呼びかけている
新野先生が、守一郎へと治療の為に手を伸ばした途端、守一郎の目つきが変わり、鉄双節棍を振り回しだ
驚く新野先生の体を土井先生が急いで引き、下級生を背後に回す
新野先生「まずいです、確実に薬が体に回っています…」
守一郎「誰でもいいから、俺と戦おうか…」
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B.A.D.寄りの6年ろ組推し - めっちゃ面白いです!続き出してほしいです!どうかお願いします🙇♀️更新よろしくお願いしますー!! (2021年11月15日 23時) (レス) @page35 id: 544b7ce66d (このIDを非表示/違反報告)
airi01012005(プロフ) - 唯さん» リクエストありがとうございます!了解しました! (2020年4月23日 2時) (レス) id: d9e2a8c011 (このIDを非表示/違反報告)
唯(プロフ) - airi01012005さん» 今晩わ、リクエストです!生物委員会全員に幻術を掛け(下級生は弱め竹谷と夢主は超強め)助けに来た5年生と6年生に襲い掛かるお話をお願いします。別件で「忍術学園5年生には木下鉄丸の娘がいます」を書いてますのでもしよければ読んでください。 (2020年4月22日 22時) (レス) id: 238aca14d7 (このIDを非表示/違反報告)
airi01012005(プロフ) - 唯さん» リクエストありがとうございます!了解しました! (2020年4月7日 12時) (レス) id: d9e2a8c011 (このIDを非表示/違反報告)
唯(プロフ) - (続き)起きるにはその妖怪を探しだして倒してからという感じでお願いします。 (2020年4月7日 12時) (レス) id: 238aca14d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:airi0101 | 作成日時:2019年11月9日 23時