裏まで見えない,の段6 ページ25
助けに行こうも,Aからの指令は忍術学園へと戻る事,どちらを優先すべきかと躊躇してしまう
二学年は何方も低学年であるためか,素早い判断が決められない
乱太郎「どうしよう,このままじゃA先輩が!」
四郎兵衛「助けようよ!後戻りはできないんだよ!」
三郎次「っ,でも…」
物陰から,こっそりと見るとAは抵抗していたが、薬でも仕組まれていたのか,力が抜けていき,咲目の方へと倒れ込んでしまった
急いで飛び出そうとした二年生だが,ふと,あることに気がついた
A達が居たところから,砂の線が今A達が居るところまで伸び続けているのだ
歩いていくほど,居場所を知らせるかのような砂の線が生まれていく
三治郎「もしかして,僕たちが忍術学園に知らせに行った後でも,居場所が分かる様にしてるんじゃ…」
左近「そうに違いないよ!だとしたら,忍術学園に向かって,応援を頼もう!」
久作「一年生は此処に残って,監視をしていて欲しい。それで,俺たちが戻ってくる声がしたら,お前たちも声を出して,場所を教えて欲しい。」
庄左衛門「分かりました!お気を付けて!」
走り出していく二年生を見送り,一年生も監視の用意を始めだす
普段は仲の悪い二学年だが,此処ぞという時の団結力は凄いのだと言っているようだ
一方のAは、咲目の背中におぶられながら,とある場所へと向かっていた
わざと気絶した振りをしたAの記憶には,行動を始める二学年の姿がしっかりと刻まれていた
『(あと少しだな…)』
不敵な笑いを浮かべながら,Aは咲目の後ろ姿を見つめる
ピタリと動きが止まったのと同時に,Aは目を閉じ,気絶している振りを再開した
咲目「まさか,色々とバレるとは思わたかったけど,これで最後だから…最高のお人形が手に入ったよ。」
お人形という言葉に,Aは少しの恐怖を感じ,喉を鳴らす
事前に調べていた情報が真実だと分かったが、衝撃的な光景が無いことを祈るばかりだった
『(最悪の事態も想定している。しかし,何が起きるのか…)』
咲目「ただいま,僕のお人形たち。」
錆びた扉が開く音と,優しい声が聞こえ,薄目を開けると,思わず声を上げてしまいそうな光景が飛び込んできた
『(なんだ,この異様な雰囲気⁈女の子が多いが,まるで人形みたいだ…)』
佇む少女たちの目には,光は無く何を見ているのかも分からない顔をしていた
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B.A.D.寄りの6年ろ組推し - めっちゃ面白いです!続き出してほしいです!どうかお願いします🙇♀️更新よろしくお願いしますー!! (2021年11月15日 23時) (レス) @page35 id: 544b7ce66d (このIDを非表示/違反報告)
airi01012005(プロフ) - 唯さん» リクエストありがとうございます!了解しました! (2020年4月23日 2時) (レス) id: d9e2a8c011 (このIDを非表示/違反報告)
唯(プロフ) - airi01012005さん» 今晩わ、リクエストです!生物委員会全員に幻術を掛け(下級生は弱め竹谷と夢主は超強め)助けに来た5年生と6年生に襲い掛かるお話をお願いします。別件で「忍術学園5年生には木下鉄丸の娘がいます」を書いてますのでもしよければ読んでください。 (2020年4月22日 22時) (レス) id: 238aca14d7 (このIDを非表示/違反報告)
airi01012005(プロフ) - 唯さん» リクエストありがとうございます!了解しました! (2020年4月7日 12時) (レス) id: d9e2a8c011 (このIDを非表示/違反報告)
唯(プロフ) - (続き)起きるにはその妖怪を探しだして倒してからという感じでお願いします。 (2020年4月7日 12時) (レス) id: 238aca14d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:airi0101 | 作成日時:2019年11月9日 23時