裏まで見えない、の段9 ページ28
色とりどりの少年は鮮やかに着地すると、牢屋に閉じ込められているAの元へ歩み寄る
低学年は,唖然としている女性を急いで外へと連れ出した
乱太郎「先輩!僕たちは、此処から離れた方が良いですか⁈」
潮江「そうしろ!何が起きるか、分からないからな!」
鉢屋「近くに川があるから,その側で待っておけばいい!」
上級生の指示に従い,低学年は女性達を出来る限り集め,一気に走り出す
その様子を見ていたAは、作戦通りに進んでいた事に、体が軽くなるのを感じた
すると、安心している間にガチャっと重い金属の開く音が聞こえ,狭い空間からAは脱出することが出来た
『ありがとう.迷惑をかけてしまった…』
立花「全く迷惑じゃないぞ。無事でなによりだ。」
守一郎「それより!あの男をけちょんけちょんにしましょう!A先輩に手を出したんですから!」
怒りが収まらない守一郎の言葉に周りの上級生も、首を縦に振って,賛同しているが、当のAは周りとは逆に、横に首を振った
その様子に驚く顔をする上級生だが、Aの表情を何時もと変わらず、落ち着いている
『やり返したい気持ちもあるけど、それよりも今は残った女の子達の救出をしたい。まずは第一はそれだよ。』
Aの言葉に上級生は、戸惑った様に顔を見合わせるが、真剣Aに考えが変わったのか、頷き、それぞれが動きに出た
Aも二手に分かれた一方の方へと着いていったが、途中の曲がり角で、足をピタリと止めた
『此処にいるんですね。咲目さん。』
何時もと違う低く、威圧的な声で話すAは、無言で扉を開け,咲目の元へと歩んでいく
悲しそうな目をする咲目に冷たい瞳のA、まるで氷の様に冷たい空気だ
咲目「あーあ、せっかく綺麗なまま、女の子を生かそうって夢、叶いそうだったのになぁ。」
まるで、勝負に負けた子供の様に悲しい目で笑う咲目に、Aは呆れた顔をする
このまま役所に連れて行かれれば、最悪の刑を受ける可能性も高いのに、全く怯えていない
『本当に、貴方は狂ってますね。でも、だからこそ罠に単純に引っかかってくれた。』
真顔だったAの顔に、特化深い笑みが浮かべられる
美しい桃色の唇が上向きに上がり,笑っているが、まるで咲目の姿を嘲笑うかのようだった
咲目「どうゆうことかな?」
『最初から、貴方は私に操られていたんですよ。』
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B.A.D.寄りの6年ろ組推し - めっちゃ面白いです!続き出してほしいです!どうかお願いします🙇♀️更新よろしくお願いしますー!! (2021年11月15日 23時) (レス) @page35 id: 544b7ce66d (このIDを非表示/違反報告)
airi01012005(プロフ) - 唯さん» リクエストありがとうございます!了解しました! (2020年4月23日 2時) (レス) id: d9e2a8c011 (このIDを非表示/違反報告)
唯(プロフ) - airi01012005さん» 今晩わ、リクエストです!生物委員会全員に幻術を掛け(下級生は弱め竹谷と夢主は超強め)助けに来た5年生と6年生に襲い掛かるお話をお願いします。別件で「忍術学園5年生には木下鉄丸の娘がいます」を書いてますのでもしよければ読んでください。 (2020年4月22日 22時) (レス) id: 238aca14d7 (このIDを非表示/違反報告)
airi01012005(プロフ) - 唯さん» リクエストありがとうございます!了解しました! (2020年4月7日 12時) (レス) id: d9e2a8c011 (このIDを非表示/違反報告)
唯(プロフ) - (続き)起きるにはその妖怪を探しだして倒してからという感じでお願いします。 (2020年4月7日 12時) (レス) id: 238aca14d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:airi0101 | 作成日時:2019年11月9日 23時