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13話。 ページ14

「今、僕が連れて行こうとしていたんだけど。」

「おっちょこちょいの奴なんか俺が連れて行くぞ?兄さん。」

「待って下さい。こういう場合は僕の出番では?」

「運命には逆らえない…。この手を取れ。
俺が連れて行こう。」


いや、あの、貴方達。
ちょっとは落ち着いたらどうです?

F6と言うあまり知らないアイドル達に責められ、
肉体的にも精神的にもめんどくさくなってくる。

あ。良いこと考えた。
ここはトト子ちゃんに連れて行って貰えば…!


「ねえ、トト子ちゃん!」
「沙織ちゃん、どうするの!誰にするか決めた?」


トト子ちゃんがキラキラと目を輝かせている。

はい。察してましたよ…。
この人が、このアイドルのファンだって事ぐらい。


こんなに困っていても、助け船はどこにもない。
周りにいるファンからの熱気が嫉妬が、
さらに大きくなっていく。

もう!誰か居ないの?
この状況から助けてくれる人は!

私が諦めかけていた時、助け船が到着した。


「ちょっと、兄さん達?その子、困ってるよ!」
「そうだよ〜?
プリンセスを困らせちゃ駄目だよ!」

私の目の前に立ちはだかったのは、
黄髪と桃髪の二人だった。

「あ、貴方達は…!」

黄色い歓声の声がより一層大きくなっていく。
彼らの名前が叫ばれている。

十四松、トド松。

F6の五男、六男だ。


「もう…。この子、渡して貰うからね?」
「いや、ちょっと!」

私は六男に肩を引かれ、抱き寄せられた。

いやいやいや。何、この状況!
恥ずかしさで、頭が沸騰しそうなんですけど!

私の顔が人が見えないくらいにうずくまっている。
女の子みたいなのに、意外と背あるんだな…。


「足、大丈夫?」

五男が、しゃがんで私の足首を見ている。

「あ、多分平気…。って、そこ痛い痛い痛い!」

五男がある部分を押すと、激痛が走った。
長男に言われた通り、足首は、
赤く腫れ上がっている。


「沙織ちゃん!?は、早く保健室に行きましょ!」
「わ、分かったよ。そんなに驚くくらいなら、
保健室に行こうか。」

私は、できる限り痛くないように歩き始めた。

こんな口喧嘩になるんだったら、
自分で歩いて、保健室に行ってやる!

なんて言っていたのも、つかの間。
私は宙に浮く感覚を覚えた。


「僕が連れて行くよ?ちゃんと掴まってて!」


五男に、私は人生ニ回目のお姫様抱っこされた。

ええ…。

いや、短時間にお姫様抱っこを二回もされるとか、
最近の流行りとかなんですか…?

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鬼夜狐(プロフ) - あけおめーです(*^^*ゞ今年も更新頑張って下さい(*´∇`*) (2017年1月1日 11時) (レス) id: 4f432e9546 (このIDを非表示/違反報告)
鬼夜狐(プロフ) - A.I.O.M.S.Nさん» 作者さんですよ?(o^−^o)あっ更新頑張ってね! (2016年12月31日 1時) (レス) id: 4f432e9546 (このIDを非表示/違反報告)
鬼夜狐(プロフ) - A.I.O.M.S.Nさん» 反応が可愛い(*´∇`*) (2016年12月31日 1時) (レス) id: 4f432e9546 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーと - この作品とても面白いです!!羨ましいくらi(((これからも応援してます! (2016年12月31日 1時) (レス) id: 83489bd204 (このIDを非表示/違反報告)
ほにょか(プロフ) - 面白いっす!!更新頑張ってくださいね! (2016年12月27日 17時) (レス) id: 4f432e9546 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:依愛(いあ)@あるぷすいちまんじゃく。 | 作成日時:2016年9月28日 23時

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