【おそ松さん】お前らがいる限り、元には戻れない。

10話。 ページ11

私、松原は、絶賛周りの人達に驚かれておる。

何でかって？
こっちが聞きたいわ。

「沙織ちゃん、F6を知らないの？」
「聞いたことはあるんだけどね？誰が誰だか…。」


周りからは、『本当に知らないの？』とか、
『知らない人がこの世にいたなんて。』などと、
声が溢れている。


皆、私をにわかって言いたいんじゃないよね？
動揺とは裏腹に、怒りが込み上げて来たんだか。


「うーん…。分かったわ。私が紹介してあげる。
もう少しで来るはずだから。」


話が終わると同時に、
長いカーペットの先の扉がキイッと開いた。

扉が開いたと同時に黄色い声が一気に大きく響く。


え、なにごとなの？

私の目線の先には、六人の男性の姿が見える。

この人達が、F6なの？



「じゃあ、上から順番に教えるわね！」
「え。わ、分かった。」


トト子ちゃんの話は、こうだ。



赤塚不二夫財閥属する六つ子で、
不二夫のFを取って通称、F6。

あの赤髪の人が、
六つ子の長男にしてリーダー。

爽やかジャスティス、松野おそ松。


「皆、今日も素敵だね。
僕に手紙？ありがとう。必ず読むからね。」


どこかで聞いたことのある名前…。
私の勘違い？気のせい？


あの青髪の人が、次男。

肉を肉で巻いて食べる肉食系肉、松野カラ松。


「ピーピーうるせえな！道開けろ！！」


な、何か怖い？
よし。なるべく、関わらないようにしよう。


あの緑髪の人が、三男。

ハーバード大学准教授・ビューティージーニアス、松野チョロ松。


「口が悪いですよ、カラ松。すみません。
今、ヒエログリフをマスターしている所なんで。」


うわお。凄く真面目そうな人だこと。


あの紫髪の人が、四男。

カリスマ的求心力・ミステリアスクール、
松野一松。


「うるさい、静かにして。後、カラ松もだから。」


うん。一番、謎でクールな人かもしれない。


あの黄髪の人が、五男。

万人斬りの王子様・スイートプリンス、
松野十四松。


「皆、おはよう！
セクロス！あ、間違えた。サンクス！」


この人、何かとてつもないものと間違えなかった？
私は、聞き間違えだと願ってるよ…。


最後にあの桃髪の人が、末っ子。

奇跡のルックス・キューティーフェアリー、
松野トド松。


「今日も皆、ありがとう！じゃ、バイバイね？」


あざとすぎる気がする。
私に女子力がないからなのかな？ん？


ああ。
私の入った学園は本当に大丈夫でしょうか…。


「ええ！大丈夫よ！」
「ええ…？そうかな…？」

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