*:..。o○☆アイノカタチ*:..。o○☆○o (ページ46)

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46、二度目のお誘いページ46

高校生になるって。
大人になるってなんなんだろう。

『経験するとね？自分が彼のモノになれたようで幸せを感じるよ』

美香は私にそう言った。

彼のモノになる…ってどんな気持ちなんだろう。
もしかして、クラスの女子の中にももう経験済みの子がいたりするのかな。
私もいつか経験する？
そして、美香や茜のように、普通の事みたいに話す日が来るのかな…。

「はぁ……」

深い深いため息が出た。

『……なんかあった……？』

電話の向こう。
川島の心配そうな声が聞こえて。

電話中だったことを思い出した。

「ごめん、なんでもない！」

笑ってごまかす私に、川島が無言になる。

「ホント、何でもないの。気にしないで」

だって、こんな話
川島だけには、絶対出来ない…。

私が話さないから、尚更沈黙になる電話。

「あ～、えっと…」

ダメだ、何か話さなきゃ、と必死に話題を探してる時だった。

「……あのさ。
今度の日曜何か用事ある？」

「日曜日？」

「部活休みになったんだけど…。
うち、来る？」

思いがけないお誘いだった。

だって、前回川島の家で遊んでから、毎日電話はくれてたけど会えることはなかったから。

「……無理？」

川島の小さな声。

無理？
会いたくて、私がもう無理だったよ。

「行く！絶対、行くっ!!｣

あぁ。私はやっぱりまだ経験しなくていいかな。

だって、川島に会えると思っただけで

こんなにも幸せになれるんだから。