62、新しい出会い ページ12
肌にあたる風がしっとりと熱を帯びて来た6月のある日曜日。
「A〜!!こっちこっち!」
遠くから手を振る茜に、私も大きく手を振り返した。
「ごめんっ、ちょっと遅れちゃった」
駆け寄る私に、茜とその隣にいる茜の彼、拓哉くんが微笑んだ。
「久しぶりだね、Aちゃん。元気だった?」
「はい、元気です!遅くなってごめんなさい」
「いや、大丈夫。アイツもまだ来てないから」
地元にある遊園地の入り口で「ほんっとおっせぇなぁ」拓哉くんがあたりを見渡す。
今日、ほぼほぼ皆勤だったバイトのお休みを貰った。
理由は、拓哉くんの『お友達』に会うため。
『拓哉くんの友達に会ってみたい」と言った私に、茜と拓哉くんが早速セッティングしてくれたのだ。
「A、ちゃんとお化粧してきたんだね」
「少しだよ!いつもと同じだよ!」
耳元でからかって来た茜を肘で突き返した時
「遅れてごめん…っ!!」
聞こえて来た声に、三人が振り返った。
「おっせーよお前!女の子を待たせるなよ」
拓哉くんに肩を組まれた男の子が、走って来たのかはぁはぁと途切れる息で「ごめん」と笑う。
そして、目が合った。
……お。
イケメンだ。
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ユチコ(プロフ) - Blueheartさん» コメントありがとうございます!嬉しい〜( ;∀;)更新頑張ります〜☆ (2018年7月29日 16時) (レス) id: 05c74de8b4 (このIDを非表示/違反報告)
Blueheart - 更新頑張ってください! (2018年7月26日 18時) (レス) id: d757884bbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユチコ | 作成日時:2018年7月16日 12時