君という名の『愛』を見つけて

明かされる。 ページ43

修「引き受けたんですか。」






出水「まあな。






お陰で、おれは全てを知ることになった。






…こっからは…コピーに任せるぜ。」






いつの間にか立ち上がっていた出水先輩は、その場で気を失って座り込んだ。






だが、すぐに起き上がる。






コピー「三雲修…だったな。






私はコピー。Aの世話役だ。






もっとも今は、この少年に宿ることになったがな。」






目の前で繰り広げられる、ありえない展開。






だが、僕はもうそれに慣れきってしまっていた。






だからかな。落ち着いて、コピーの話を聞けた。






コピー「2人は、空閑有吾の子として生まれた、双子の兄妹だ。






仲の良い兄妹で、有吾も鍛えていたからか、戦闘能力は上がっていった。






だが、別れは突然訪れた。






5歳のときに、2人は引き離されたんだ。






そして、遊真はユーゴのもとで、Aはユーカのもとで、記憶を封じられ、11歳まで生きた。」







修「ちょっと待てよ…なんで、引き離される必要があったんだ？






そこでどうして、2人は…。」







コピー「…空閑の家系には、風習があったのだ。






兄弟を引き離す風習がな。」

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