初雪。 ページ12
出水「…そうか。」
出水先輩の口から出てきた言葉だけでは、感情が読み取れなかった。
「…出水先輩…?」
出水「ありがとな。言ってくれて。
お前の本心、少し知れただけでもよかったよ。」
思いも寄らない言葉に、私は驚きを隠せなかった。
「…怒ってない…?」
空から、雪が降り始めた。
出水「初雪だな。お前、雪見たことあるか?」
「あります。でも…
私が今まで見た中で、一番綺麗な気がします。」
私は少しだけ笑みを浮かべた。
出水「…おれ、お前の母さんのことは無理に聞かねえけど、約束してやるよ。
おれは死なねえ。お前が近くにいる限りな。」
…やっぱりこの人は私の考えを見抜いていた。
出水先輩の愛が、また赤く燃え上がる。
「…信じてみてもいいですか?」
出水「おう。だからもう、そんな顔すんな。」
「…うん。」
出水「ほら、もう少し歩くぞ。」
そう言って差し出された手を、そっと掴んだ。
あったかい…。
「さっき言ってたこと、忘れてください。」
出水「言われなくても。」
雪は道を真っ白に染め上げていた。
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朱那 - 面白いです!!続きを見たいので更新頑張ってください!!! (2017年2月14日 17時) (レス) id: 722dbfeb81 (このIDを非表示/違反報告)
かなりん - お久しぶりです。これからも楽しみにしています。 (2015年9月4日 21時) (レス) id: 8843441ef2 (このIDを非表示/違反報告)
はつ(プロフ) - かなりんさん» いえいえ!私もなかなか更新ができませんでした…>_<ストーリーはランク戦に突入しました。これまでの真実から一度離れ、戦いの様子を楽しんでくださいね♪( ´▽`) (2015年8月16日 22時) (レス) id: 282d9be0f7 (このIDを非表示/違反報告)
かなりん - お久しぶりです。最近忙しくて、お返事遅れました。これからも応援してます。 (2015年8月15日 22時) (レス) id: bd0131678d (このIDを非表示/違反報告)
はつ(プロフ) - 虹花さん» ありがとうございます!!そして、しばらく更新してなくてすみません>_<空閑の事情が判明したところで、また物語は動き出します!更新頑張ります!! (2015年7月18日 21時) (レス) id: 282d9be0f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はつ | 作成日時:2014年11月3日 21時