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小湊亮介
「亮介さん!今日こそは!」
亮介「今日も明日も無理」
毎朝部活前に張り切って俺の元に来ては「今日こそは付き合ってくれないか」ってしつこく聞いてくるA。
亮介「いい加減諦めたら?」
「諦めません!好きです!好き!付き合え!」
亮介「口が悪い」
「痛っっ!自分を好いてくれる女の子にチョップですか!?」
「無視するなー!」
好きな女の子はちょっといじめたくなる。
そろそろちゃんと返事はしてやるつもりだけど毎朝恒例のこのやりとりが意外と好きなんだよね。
「亮介さんがその気なら…!わたし違う男の子と付き合っちゃいますから!この間だって先輩に告白されたし!違うクラスの男の子からLINEだって聞かれたし!わたし意外とモテるんですよ!」
亮介「それ自分で言う?」
「もう先輩と付き合っちゃいますからね!」
亮介「無視?」
「今日やっぱり付き合ってくださいって先輩に言いにいきますから!」
亮介「それは無理」
冗談だとわかってたけど思わずイラッとしてAの腕を引っ張って唇を合わせる。
「な、なななななな、はぁ!?どういうつもりですか!からかうのも大概にしてください!」
亮介「あれ、さっきまで余裕しゃくしゃくだったのにね。じゃ、仕方ないからもっかい教えてやるよ。こういうことだよ」
真っ赤な顔したAが可愛くてもう一度唇を合わせる。
亮介「てことだから、サッカー部のキャプテンのとこなんか行くなよ」
.
「なんでキャプテンさんから告白されたってことを!」
亮介「メガネ」
「あいつぅぅぅぅぅ!!!」
.
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作者名:あいななせ | 作成日時:2019年8月29日 21時