▼04_告白↓ ページ4
金丸信二
「金丸〜〜最近どうよ」
金丸「なにがっすか」
「これよこれ」
「はぁ？」私の立てた小指を睨みながら顔をしかめる金丸。
「オ･ン･ナ♡金丸優しいからモテるでしょ？」
金丸「2日間体調不良で休んで誰とも話せなかった寂しさをだる絡みっていう形で俺にぶつけんのやめてもらっていいですか」
図星でうっとなるけどこちとら有力情報を握ってんだ。
「この前告白されたって聞いちゃったけど〜？」
金丸「クソ！絶対御幸先輩だろ」
その通りたまたま金丸が告白されてるところを見かけた御幸から聞いたのだ。
2B腐れ縁の私からみても性格悪い御幸。
御幸「クックックッ、よっ！モテ男！」
金丸「通りすがりにからかわないでくださいなんでこう2年生は性格悪い人ばっか」
倉持「いや性格悪いのは御幸とAだけな」
「おい私もかよ」
.
「やっぱモテんだね〜さすが優男のカネマール」
金丸「しつけぇ！俺は優しくないしモテないから黙っててください！」
「え〜そんなこと言ってもさ、部活で重いもの持ってたら横から「持ちますよ」って持ってくれるし、一昨日の朝練で体調不良隠してたのに1番に気づいてくれて休憩の時ポカリ買ってきてくれたじゃん！」
金丸「もういいって！」
「だからさ普段からそんなスマートに気遣えるなら同じクラスの女子からも好かれてると思うよ！」
金丸「だから優しくしてんのはあんただけだっつーの！」
感情的になった金丸は感情的に放った言葉に顔を赤くしてハッとする。
「え？」
金丸「あーーーーー！もういい！俺の事優しいと思ってたのは俺がA先輩にだけ優しくしてたから」
驚きでぽかんと金丸を見つめることしか出来ない。
金丸「で、ここまで言ったらもうわかってると思いますけど俺はA先輩が好きです。ほんとはまだ言うつもりなかったんすけど。後輩にここまで言わせていつまでアホ面してるんですか」
「う…」
もちろん私も金丸のことが好きだからちょっといじめたくなってからかってたわけで。
「私も………好きだよ」いざとなると恥ずかしくて顔見れないし。
すると金丸が私の顔を両手で挟んでふたりの目が合うように顔を持ちあげた。
金丸「じゃあ今から俺の彼女だから、もうほかの男にあんま隙見せんなよ、今みたいな可愛い顔もしたらダメだから」
「は、はい」
.
先輩としての余裕は何処へ。
「いい？私は先輩だからね？」
金丸「はいはい」
.
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作者名：あいななせ | 作成日時：2019年8月29日 21時
