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亮介「今失礼なこと思っただろ」
「そんな!身長小さいけど力は強いなんて思ってないです!」
倉持「本当馬鹿だな」
伊佐敷「あぁ」
亮介「罰としてAのタイプの男答えなきゃ帰さない」
「え、話の流れ意味不明すぎません?」
本当に意味がわからない、でも私の腕は亮さんの腕にがっしり掴まれてるから答えなきゃ本当に帰してくれなさそう。
完全にみんなの視線は私に向いていて降谷くんはこちらを真剣な目で見つけてくる。
こうなってしまったらもう仕方がない。
「原田さんです」
私が答えると降谷くんは目を丸くし肩を落とし他の部員も驚いた様子だ。
亮介「ふーん、意外だね。ていうかああいう人が好みなんだ」
倉持「俺御幸かと思ってたわ、性格より顔が良い奴選ぶかと」
「だって原田さんってあんなに子供っぽいわがまま王子様の成宮のお守りが出来るくらい面倒見いいし何より付き合ったらすっごい大事にしてくれそうだし結婚したら絶対幸せしてくれそうだもん!」
密かに抱いていた原田さんへの愛。
練習試合や偵察で原田さんを見る度にクリス先輩とはまた違う年上の余裕にどんどん虜になる。
「あの野性的なお顔も素敵」
御幸「へぇ、同じ正捕手として黙ってらんねぇな。俺はAのこと、けっこータイプだけど」
「え」
倉持「マジかよ」
沢村「御幸一也ァ!そうやって数々の女子を弄んできた事、俺は許さんぞ!!」
御幸「おいおいタメ口」
いつもヘラヘラしてる御幸の真剣な顔と恥ずかしいセリフのせいで沢村がなにか騒いでる声も聞こえないくらい顔が熱くなる。
御幸「ハッハッハッA顔赤いけどなに、照れてんの?」
降谷「A先輩、僕は御幸先輩と違ってほかの女の人は興味ないしA先輩しかタイプじゃないです」
春一「ていうか降谷くんさっきからスルーされすぎ」
御幸「おい、沢村も降谷も俺がタラシみたいに言うんじゃねぇ。お前らの俺のイメージどんなんだよ」
「もういい!!帰る!!!!!」
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亮介「あーあ、御幸がいじめたから帰っちゃった」
御幸「ハッハッハッ!からかいがいがある奴っすよね。ま、あーゆーとこが可愛いんすけど」
春一「降谷くん!オーラオーラ!」
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作者名:あいななせ | 作成日時:2019年8月29日 21時