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「あっ忘れ物した」
部活終わりに食堂で明日提出の英語のワークをやってそのまま帰ってきたことを思い出す。
これはまずい…明日提出なのに…。
幸い自宅と学校は3駅程なので今から戻っても遅くはならない。
「取りに行くか」
ガラッ
学校について食堂の扉を開けると何やら盛り上がってる部員達。
沢村「悔しいけど御幸一也だと思いやす！」
御幸「おいフルネーム」
倉持「ヒャハッこいつは性悪メガネだからねぇよ！」
伊佐敷「性格で言うと白州がピカイチじゃねーか？」
どうやら青銅野球部では誰がモテるのかの話をしてるらしい。
「あのー盛り上がってるとこ申し訳ないんですけどワークとってもいいですか？」
伊佐敷「おー七瀬じゃねぇか、まだ帰ってなかったのか」
忘れ物をした経緯を説明しながら部員が集まっているテーブルに置いてあるワークを取る。
結城「せっかくだ、Aの意見も聞いたらどうだ」
「はい？」
春一「A先輩は青銅野球部で誰がモテると思います？」
もちろん個人的にめちゃくちゃタイプなのは稲実の原田さんなんだけど、客観的に見てモテるタイプなると
「クリス先輩じゃないですか？やっぱり青銅野球部の中で唯一優しさと大人びた雰囲気を持ってるし」
降谷「A先輩……クリス先輩のこと」
春一「いやいや降谷くん飛躍し過ぎ、あくまで「モテそう」っていう客観的視点だから」
降谷くんはしょぼんとして他の面々は「一言余計だけど確かに」と頷く。
御幸「降谷も練習試合で女子に騒がれたりしてるけどそれはアイドル的存在って感じだしな」
「クリス先輩は腹黒御幸と違って腹白で優しいし亮さんと違って意地悪言ってこないし純さんみたく怒鳴らないし年上の余裕と年齢に似合わない色気が溢れ出てるし皆見習って！！！」
御幸「後輩からもタメからも俺の扱いどうなってんの」
伊佐敷「てめぇ！生意気なことばっか言ってっと明日の部活ずっとランニングだからな！」
「純さんにそんな権限ない！」
亮介「ちょっとこっち来な」
「イヤーー！」
亮さんに腕を引っ張られおでこにでこぴんされる。
「ほんとそーいうとこです！！！！ていうか英語の課題やりたいんで離してください！！！」
亮さんに掴まれた腕をぶんぶん振り回すけど全然解けない。
毎日鍛えてるだけあって身長は小さいけど力は強い。
亮介「今失礼なこと思っただろ」
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作者名：あいななせ | 作成日時：2019年8月29日 21時
