好きになってよ。【ダイヤのＡ】

元カノ ページ8

御幸side



御「………はあ。」



ガチャ



御「………。」



なんでお前らが風呂いんだよ。１人で入りたかったのによ。



倉「ヒャハ！御幸じゃねーか！」



沢「御幸一也ぁ！俺に片付け全部任せやがってー！」



御「しょうがねーだろ。」



あー、うるせーなこいつら………。



沢「それで？あの人とはどーなったんすか？(ニヤ」



御「どーもなってねーよ。」



倉「おい沢村ぁ！あの人って誰だ？」



倉持が半分脅しまじりに言う。



沢「確か……Aって御幸一也が叫んでましたねっ！」



沢村。てめーは倉持の尻にしかれすぎだろ。



よくもペラペラと………



倉「Aか。


てか御幸。お前Aと知り合いだったんだな！」



御「まあな。」



沢「それで？どんな関係で？」



ニヤニヤしながら聞くなバカ野郎。



御「元カノ」



固まる倉持と沢村。



倉「まじかよ。」



沢「御幸一也にあの方はもったいない………。」





御「んなの知ってるよ。」



沢村はふざけて言ってるつもりだろうが俺は本気でそう思う。



ガキみたいな態度をとって泣かせたりなんかして。



沢「なにっ！？御幸一也が素直に認めただと！？」



倉「中学、一緒だったのか？」



御「あぁ。」



沢「なんで別れちゃったんですか！？あんな素晴らしいお方と！」



痛いとこ突いてくんなこいつ……。



俺は目の前に置いてあった桶を沢村目掛けてぶん投げた。



沢「いってーーーー！なにすんだ御幸一也あ！」



倉「ヒャハハ！」



御「フられたんだよ。」



倉「ヒャハハ！ざまあ！」



萎えてるときにこいつらと絡むともっと萎えるわ。



沢「もーいいっす。俺あがるっす。」



何いじけてんだおめーは。



倉「ヒャハハ！あいつ桶ぶん投げられていじけてやんのー！」



御「………はあ。」



沢村が出ていったからか、倉持がいきなり真面目に聞いてきた。



倉「お前………まだ、Aが好きなのか？」



御「ああ、好きだよ。」



もうこの想いが報われることは無いと思うが。



倉「ふーん。」



そう言って倉持は風呂から出ていった。



んだよ、その意味ありげな言葉は。

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