好きになってよ。【ダイヤのＡ】

見てられない ページ19

あなたside



なんだか１人で寝るのは怖かった。





だからといってこんなことを言ってしまった自分を図々しいと責めてしまった。





あ「洋一くん……と……一緒が…いい……です……」





一也への気持ちに蓋をした自分の心の穴はふさがる見込みみなかった。



きっとそのせいで誰かが恋しいのかな……




でも、それは自分の都合だし"迷惑だ"ってきっと言われちゃうよね……



Aはうつむいた。





倉「で、でも///Aは女だし、色々な、まあ、あるじゃねーか………///」





洋一から返ってきた言葉にAは驚きつつももっと甘えてしまった。





あ「………お、お願い……」



わがまま……だよね……





無理を強いて頼んだ。





倉「わかった///」





ーーー倉持side





inベッド



やっべえ。近い。



Aの顔は倉持の頭一個分のところにあってちょうど見下ろせた。



すごく儚く散ってしまいそうな表情をしているA。



するとAがその儚い表情で今にも崩れそうな声で言った。





あ「私……ね、一也と中学のとき付き合ってたんだ……」



倉「そうなのか」



俺はあえて知らないフリをした。



あ「別れた理由はね、私が原因なんだ……」





Aが曇った顔をする。



そんなAを見ると心が傷んだ。




んな悲しい顔するなよ……



倉持は優しく、大切な、すぐに壊れてしまいそうなAを包みこんだ。



あ「……洋一くん？」



もう、我慢が効かなかった。



悲しい顔をするAをみていられなかった。



そして、Aは倉持の腕のなかで小さく呟いた。





あ「私の話、聞いてくれる……？」






倉「ああ。」

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