好きになってよ。【ダイヤのＡ】

感じる孤独感 ページ14

あなたside



あ「あっ……カーテンまとめたっけ……。」



Aはいつも最後に教室を出るので自然と戸締まり係になっていた。





学校の前から教室を見てみる。



そう距離がないので視力のいいAははっきりと教室が見えた。



あ「よかっt



！？



一也……？



と、朋香ちゃん。



何してるんだろう………。



あ「………あっ……！」



じっと見ていると朋香ちゃんと一也がキスをした。



あ「…………っ。」





ポロッ



自然と大粒の涙がAのぱっちりとした目から落ちる。



もう……関係ないのになあ………。





あ「よし……！公園……行こうかなっ！」



Aは涙をごまかすためにわざと明るく呟いた。





ーーーーー



ギーーッ



ブランコに座る。



あ「鳴には悪いけど……もう諦めようかな。」



いちまでもこんなんじゃダメだしね。



Aはいつもかきみだされてばかりの心に疲労とツラさを感じていた。





Aは気づいていたら涙はもう乾いていて、思考がおかしくなっていた。



今日は家に帰りたくないなあ。



ずっとここにいたい。



あ「今日の私……おかしい。」



はははっ……っと乾いた笑いをこぼした。





ーーーーー



公園に来て、何時間経ったんだろう……。



もう辺りは真っ暗で街灯が灯っていた。



今が何時かもわからない……。



お母さんは夜中まで仕事だから電話なんてかかってこない。





むしろ、ほっとかれている。



「あなたはしっかりしてるから。」



「お母さんがいなくても安心だわ。」



いつもそう言われてきた。



お父さんは……もういない。



私が５才のときに離婚したらしい。



あ「明日は土曜日だし……少し遅くなってもいいよね……。」



私って……孤独だなぁ………。



ゆらゆらとブランコを揺らす。





その時、足音が自分に近づいてきた。





「こんなとこでどうしたんすか！？」

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