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10,赤色 ページ11

「ここの学校って…」

「なんだ。」

「校則ゆるいんですねぇ。」

「そうだな。」

ぽつりぽつりと会話をする。
私が話しかけない限りアカシさんとやらは話さないつもりらしい。

「キミは確かバレーボール部だったね…?」

話しかけてきたと思えば…。
うぇっ!?なんで分かるの?

「何故それを?」

「前この学校で練習試合をしているのを見てね。」

「あー、あったねそんな事。」

「かなり卑劣な試合だったね。」

「別に、ただバレーボールやっててもつまんないじゃん?」

ちらりとこちらを見たアカシさんの黄色のようなオレンジの様な目がきらりと光る。
ゾクリと鳥肌がたった。

「へぇ。キミは勝つことはどういう事だと考えているんだい?」

「勝つ事は当たり前、どれだけ試合が楽しめるかが大事。」

「僕はこう考えている。勝つ事は息をすることと同じだと。」

…意外と分かってんじゃん。
私と考えが同じだ。

「ふーん。私と同じことを考えてる人がいるだなんて、知らなかったな。」

「同じ…とは少し違うと思う。」

「え?」

「勝つ事は息をすることと同じ。とは言ったが楽しめるか楽しめないかで俺は試合をしていない。ただ言えることは……全てに勝つ僕はすべて正しい。」

前言撤回。
こいつすっげーめんどくさい。

「めんどくさいこと考えてやってるんだね…。勝つ事は当たり前だとは思うけど、自分の事を全て肯定できるひとは早々いないね。…うん、お前とは気が合わなそうだよ。」

「奇遇だね。僕もそう思うよ。…さぁここが職員室だ。それでは僕はここで失礼するよ。部活があるのでね。」

そう言いアカシさんは、颯爽と去っていった。

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優希♪(プロフ) - 鳴菜瀬さん» いえいえ、書いてくれるだけで嬉しいですから。 待ってますね♪ (2017年4月18日 18時) (レス) id: eb5121b4a2 (このIDを非表示/違反報告)
鳴菜瀬(プロフ) - 優希♪さん» コメントありがとうございます!!初めまして!!面白いと言っていただけて嬉しいです!ナッシュが出てくる小説はあまり無いので書いてしまいました(笑)更新ゆっくりですが、よろしくお願いします!! (2017年4月18日 17時) (レス) id: 5f31d605a7 (このIDを非表示/違反報告)
優希♪(プロフ) - はじめまして この小説すごく面白いですね。 夢主のキャラがとても好きです。そして、ナッシュが出てくるなんて幸せすぎます! 更新頑張ってください! 楽しみに待ってます。 (2017年4月18日 7時) (レス) id: eb5121b4a2 (このIDを非表示/違反報告)
鳴菜瀬(プロフ) - ベルさん» コメントありがとうございます!!読んでくださって嬉しいです!!更新頑張ります!! (2017年4月12日 20時) (レス) id: 5f31d605a7 (このIDを非表示/違反報告)
ベル - 初めから読みました!更新頑張ってください! (2017年4月9日 9時) (レス) id: 5a526b3f59 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鳴菜瀬 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/aina15261/  
作成日時:2017年2月11日 20時

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