壱 ページ1
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「…どう…す…」
「…た…のび……せい…」
誰かの話し声が聞こえて重たい瞼を開けると、目の前には知らない人達
そして気がつく、後ろに拘束されている自分の手。
『…え?』
「火影様!目を覚ましました!」
何もわからないまま、"火影様"と呼ばれた人のことをみると、頭に"火"という文字が書かれた優しそうなお爺さんがいた。
そして、そのお爺さんはこちらに向かって口を開いた。
「お主、なぜあんなところで倒れていたのだ?」
お爺さんの問いかけについて考える。
しかし、わからないのだ。
なぜここにいるのかも。それどころか自分の名前も、なぜこんな状況になっているのかも。
「…どうした?」
何も発さない私に対して、お爺さんはまた新たに問いかけてくる。
『……わから、ないです。私は、なぜ、ここに?私は、誰、なの…?』
「…記憶が、ないのか?」
少し驚いたようにそう言うお爺さんを見て頷くと、周りにいる人たちも同じように驚いている様子が見られる。
私は誰なの?そう思った瞬間、頭の中にひとつの声が聞こえた。
そして、それはこう言った。"A"と。
『……A。多分、これが私の名前です。』
なぜかはわからないがそんな気がした。
「Aか、これもいのいちが言っていた通りだな。」
"いのいち"という新たな名前に戸惑いつつ、言っていた通りと言うのは私のことを知っている人なのだろうか。
『あのっ、その方は私を知っている方なのですか?』
「いや、Aはこの里の門のところに急に現れたのだ。そして、1日以上眠っていたのだ。敵なのかもわからないため、お主の頭の中を見たのだが、真っ白でなんの情報も出なかったのだ。しかし、一つだけ得ることが出来た情報がある。それが、"A"という言葉だった。
そして、この情報を見たものがいのいちという事だ。」
急に現れた、という事はここに私を知る人はいない。そして、この拘束されている両手。私は、怪しまれている。このまま罪人となってしまうのか、急激に不安が大きくなり、下を向いてしまう。
『…私は、どう、なるのでしょうか』
絞り出すように出した声はとても小さく、掠れていた。
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紅狼 - 続きが気になります!!頑張ってください!!!!!! (3月28日 23時) (レス) @page23 id: c1d0e4500e (このIDを非表示/違反報告)
ぱーぷる姫(プロフ) - 続き待ってます!面白かったです (7月13日 4時) (レス) @page23 id: 4d7ac923b9 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - BORUTOのジゲン(イッシキ)の小説見たいです 他の人には原作通りだけど夢主には甘いイッシキ見たい (2022年1月8日 9時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みょん | 作成日時:2022年1月8日 3時