【黒バス】勉強応援めっせーじ

霧崎第一メンバー ページ15

「ねぇもう飽きたー」

「いや早すぎだろ」


思わずもれた本音に鋭くツッコんだのは原くん。

そんなん言われたって……。


「飽きるよね」

「うん！そうだよね古橋くん！！ね！！」


表情が無い古橋くんだけど、実はフォロー上手だから結構好き。

あと何気かっこいいよね。


「まぁAはバカだからなぁー」

「あー！ちょっとひどくなーい！？」

「ふはっ！そう言われたくなかったら勉強しろよばぁか」

「はー。これだから頭のいい子は……」


山崎くんに思いっきりバカ呼ばわりされた挙句、花宮くんにダメ出しされるし。

てかみんなバカバカ言い過ぎっ！！


そして空気の瀬戸くん。←

まぁ寝てるだけなんだけどね。



「でもAは本番に強いから大丈夫だろ」

「あ、ほんとー？」

「うん。……まぁ知らないけど」


ん？

最後のちゃんと聞こえてますからね古橋くん。


「ガム食うと集中力が高まるらしいけど、Aも食う？」

「おぉ、なるほど無駄な努力乙です」

「テメェ表出るか！？」

「ごめんってば」


原くんがいつもガムを食べてたのはそのせいなのね、理解。

てか集中力以前に前髪じゃまじゃないのかな？



「まぁなんとかなるだろ」

「君はもうちょっと危機感っていうか緊張感持とうか」

「うるせーよ」


山崎くんにひじでうりうり〜ってされて前髪がくしゃくしゃになる。

全く、うら若き乙女の髪を乱すとは何事だ!!


「まぁまぁ、お前はあと１時間黙ってやれ。そしたらご褒美でもなんでもやるよ」

「え！？それほんと？？」

「あぁ。まぁバカなお前じゃ難しいと思うけどな」


ふはっ！って、心底楽しそうに笑う花宮くん。

この子も含めて霧崎第一の子たちは、みんな私を応援する気があるのかね？


まぁ、一時間くらい黙ってやるしっ！！



＊ ＊ ＊

「だぁーっ！！やっぱムリ！！一時間とか長すぎ！！」


結局１０分近くで挫折した私を見て笑ってる霧崎メンバー。

なにその「だろうな」みたいな表情！！むかつく！！


すっかりふて腐れた私を順繰りになぐさめていくメンバー。

だけどみんな笑いを堪えてるのがばればれで。


「もう、みんな嫌いっ！！」


なんて言いつつも、やっぱこのメンバーが好きすぎて、受験がさらに憂鬱になった。

みんな進路はバラバラで、一人ひとり違う道を歩んでいくんだろう。

寂しいけど、大人になるための道だから。

あとちょっとだけ頑張ろう。

そして、受かったよ！ってみんなと笑うんだ。

青峰君→←誠凛メンバー

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