氷室さん ※ぐだぐだ注意!!※ ページ18
「〜〜〜〜であるからしてー、〜〜〜〜がー、〜〜〜なるためー……」
やたらと間延びした塾の先生の話。
そんなものを聞く(聞き流す)ために私は3時間も4時間もここにいるわけで。
あくびをかみ殺しつつ隣に視線を向けると、片目が前髪で隠されている他校の青年が流暢な字でノートを取っていた。
最小限の色を使って、図とかいろいろ書いていて、私にはとてもまねできない。
それに、とっても眠たいし……。
*
「…………せん、……あの」
「ん……」
うとうとと気持ち良かったのに、誰かに肩を揺すられたためうっすらと目を開けると、
なぜか隣の青年の整った顔が目の前にあった。
なんでいるし。
「…………まいったな」
それに、なんか独り言(?)呟いてるし。
何なのこの人、イケメンかよ。困っている顔もかっこいいとか、反則。
「いいかげん起きてもらわないと……」
「あの、……起きてます」
あ、まいってたのは私が寝てたからなのね。
なんか独り言の激しい変態さんかと思っちゃって申し訳ない。
きっとこの人は、私を心配してくれたんだと思う。
この詰め込みの時期に居眠りなんてしてたら、受かるものも受からなくなってしまうかもしれないから。
最近は講義聞き流している分、夜中まで頑張ってるしなぁ。
睡眠不足が祟ったか?
なんて考えてると、隣のイケメンからのお手紙。というかメモ?
______________
夜中まで勉強してるの?
目の下のくまが目立ってきたね
今日は早く寝るように
寝過ごした分のノートは
良かったら俺のを使ってくれ
______________
走り書きなのに綺麗な文字列。
というか、なぜに私の名前を知ってるのか。
謎は深まるばかりで。
もう一度隣を盗み見ると丁度目が合って。
柔らかく微笑んでくれた。
ここできゅんってなって恋に落ちて……。なんて展開はないと信じたい。
だって学校違うし高校入ったら塾でも会えなくなるし……。
遠距離はさすがに辛い。
このもやもやを心に抱えたまま残りの講義も聞き流し。←
休み時間。
「Aさん、だよね?俺は氷室。氷室達也だよ」
よろしくね。って、笑顔で話しかけてきたイケメン。もとい氷室君。
「あ、そうです。よろしく……?」
「あぁ。お互い高校無事合格したら同じみたいだね。電車も目的地も。
それで、もし両方受かったら、一緒に登校しないかな?」
「へ?」
なんかよく分かんないけど頑張れる気がしてきた!!
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みー - めっちゃやる気出ましたー! 紫原くんお願いしたいです! (2017年1月17日 16時) (レス) id: 698eddad65 (このIDを非表示/違反報告)
ふくふく(プロフ) - 水蘭さん» 受験頑張って下さい!氷室さんですね。了解です!! (2015年3月8日 17時) (レス) id: 6f739a6234 (このIDを非表示/違反報告)
水蘭 - わぁ~受験生にはありがたいですこの作品!!勉強のやる気が出てきましたww受験終わった後のアニメイトとカラオケのために頑張ります!ああと、まだリク出来るなら氷室さんお願いします! (2015年3月7日 21時) (レス) id: 31b03ab67b (このIDを非表示/違反報告)
ふくふく(プロフ) - 笠松先輩ですね。了解です!! (2015年3月6日 19時) (レス) id: 6f739a6234 (このIDを非表示/違反報告)
えっちゃん - ありがとうございます!笠松くんお願いします! (2015年3月6日 19時) (レス) id: 2d255bdb24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふくふく | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fukufukuka3/
作成日時:2014年1月19日 11時