植物図鑑 ページ5
夢に匂いがあるなんて
いい夢やなぁ…
なんていうか
幸せな…心があったまるような
美味しい匂いが
する？
慌てて起き上がり
リビングへ行くと
夢の中の謎の少女が料理していた。
A「おはよお(ﾆｺｯ)」
そう俺に言った。
神「…ぁっ」
A「昨日のこと覚えてる？」
…夢だと思っていたのは夢じゃなくて
現実なのか？
神「多分…」
そう答えることしかできなかった。
A「勝手にあるもので朝ごはん作っちゃった。
準備するから待ってて！」
しつけのできた…いいこ。
テーブルに並んだ朝ごはん
神「うわぁ…！！」
鼻いっぱいに朝の匂いを吸い込む
目を開けると美味しそうな朝ごはんと
綺麗な顔の謎の少女
A「どうぞ(ﾆｺｯ)」
神「あっ…いただきます！」
A「んふっいただきますっ！」
久しぶりに持つこのおわん
おわんの中にはワカメや豆腐やたくさんの具が入ったお味噌汁。
こんな具材家にあったっけ？
そう思いながらお味噌汁を飲む。
神「うまい…」
久しぶりのお味噌汁で気づいたら
頬を伝う一筋の涙
それを誤魔化すようにして笑い
神「あっ…あの…これは
人の手料理食べんの久々やなぁって
おかんの料理みたいやなあって。」
A「手料理なんて大袈裟だよふふっ。
ほら食べて！」
神「おん。
卵なんてあったん？」
A「賞味期限ギリギリのが2個(笑)」
神「んーうまい(笑)
あっ…せやお味噌汁の具は？」
A「身が出てる玉ねぎと乾燥ワカメに、非常食用のお豆腐がほんのちょっと。」
神「そんなのがあったんや(笑)」
久しぶりの手料理に素敵な朝で大満足やった。
食べ終えたら彼女はダッフルコートを着て
帰る準備をしていた。
やっぱり帰るんかなぁ…
…でも帰したない。
この感情がなんなのかは分からんけど
俺はもぉ口走っとった。
神「美味しかったで！ごちそうさま！」
A「どういたしまして！
お世話になりました。(ﾍﾟｺﾘ)」
ああーもぉちゃう！
神「待って！
どこ行くん？」
A「ぁー」
言葉を濁らせる彼女に
神「あーだったら…ていうか！
ご飯て凄いな！」
いやなに言うてんねん！！！
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みなみ(プロフ) - 続き、楽しみにしています。 (2018年6月11日 18時) (
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作者名：ぽっぷこーん | 作成日時：2017年11月5日 0時
