高嶺の花なんかじゃない【BTS】 (ページ45)

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ねえ、ちょっと待って。
みんなが出て行って私1人にされたんだけど、私自力で動けない。
何度か立ち上がろと試みたけど、足が生まれたての子鹿みたいになって上手く力が入らない。

『どうしよ…』

困り果てていた時に扉がノックされてホソクさんが入ってきた。

「動けなくて困ってるだろうと思って助けにきた。」

『オッパ…どうしようかと思いましたよーーーー』

ホソクさんをボコスカ叩いてるとその手を掴まれる。

「じっとして、抱っこできないでしょ」

そう言いながら抱っこではなくホソクさんの背中にひょいと乗せられた。

「さっきはごめん、まさかそんなことはないって思ってたんだ。汗かいて気持ち悪いのは嫌かと思って。」

『オッパ、背負われた後に言うのもなんですけど汗かきすぎて気持ち悪いからお風呂入りたいです』

全ての動作が止まるホソクさん。

「じゃあ、風呂入る？」

背中越しでホソクさんがどんな顔してるのかわからない。
でも耳だけはすごく真っ赤で、私はなんて恥ずかしいことを言ったんだと今更気づく。