高嶺の花なんかじゃない【BTS】 (ページ44)

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【J-hope side】

「あみ、まさか経験ないわけじゃないでしょ？」

と問い掛けTシャツを脱がそうと首のところまで捲り上げたところで手が止まる。
え？なんで答えないの？もしかして本当に初めて？
いやいやいや、交際報道とかそれなりに出てたし。
こんだけ可愛くてスタイルもいいのに世の男が黙ってないでしょ？

首までTシャツを捲ったことで露わになる大きな胸と、恥ずかしそうに顔を赤らめるあみの顔に全ての時が止まった。

衝撃が強すぎて手を離すことも、服を下ろすこともできない。

「アンデーーーーーーーーーー」

でっかい声と共に風呂場の扉が開く、瞬時にこのあみの姿を見せてはいけないと脳みそが判断し、袖も通さず一気に下まで下ろした。

「ヒョン‼︎何してるんですか‼︎」

ナムジュンから聞いたであろうジョングクに体ごと持ち上げられてあみから離される。
それでも俺はあみの体とあみの否定しなかったあの状況が頭から離れない。

「あみさんも‼︎なんで服脱ごうとしてるんですか」

ジョングクは自分であみが脱いだのだと思っているようだ。
失礼します、と律儀に挨拶しながらTシャツを着せようとしてるジョングク。

『あ、あの、ジョングク君ごめんね、ありがとう』

「ヒョン、ほら行きますよ。なんでヒョンがボケーっとしてるんですか」

そう言われて俺は風呂場を後にした。