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にじゅうよんの障害 ページ25

俺の心臓は落ち着かないまま、次の土曜日となった。

一応勝負下着(女子か。俺は女子なのか。)で来たはいいものの、Aの家の前で動けずにいる。
ピンポーン、とチャイムを押すと、はぁいとAの声が聞こえた。
車いすに乗っているのに、来れるんだろうか。
そう思っているとガチャッとドアが開いた。

「いらっしゃい。」
「おおお、おう。」

玄関のところは坂のようになっていて、車いすでも来れるようになっていた。
こういうところで、車いすって大変だなと改めて思う。
いや、そんなこと考えてる場合じゃなくて。
俺の心は爆発寸前だ。
誘われたってことは、二人っきりなのか……?
と嬉しさに満ち溢れていたのに、

「おう、来たのか。」

…お兄さん、空気を読んでくれよ…!!
白いティーシャツにジーパンというラフな格好のお兄さんが現れた。
入って、と言われて靴を脱ぐ。
そういうおいしい展開はないな、と俺の心は沈下した。

リビングに通されると、

「こんちわっす!」

と元気な女の人が現れた。誰だろう?

「俺の彼女。」
「坂木ヒカリです!よろしく。」

疑問に感じた俺の心に応えるように、お兄さんが口を開いた。
Aが言っていた彼女って、この人だったんだ。
元気のよさじゃ俺より上だな、と思いつつ、ソファーに座る。

「和成君、お兄ちゃんから大事なお話があるそうです。」

クスクスと笑いながら、俺の隣に車いすに乗った彼女が来た。
お兄さんの顔、真っ赤になってる。
空気が少し真剣になったところで、お兄さんがくちを開いた。

「あー、俺、ケッコンすっから。」
「しまーす!」

……はい?
俺の心は、停止した。
今日、俺の心動きすぎじゃね?

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設定タグ:黒子のバスケ , 黒バス , 高尾和成   
作品ジャンル:恋愛
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にゃー助(プロフ) - 夕凪葵さんの作品大好きです!いつも見てます!だから、今回の雑談の落ち着きには、少し驚きました(笑)でもなんか、『夕凪葵さんだ…』と思えました(笑) (2014年5月7日 17時) (レス) id: e493149bc6 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - やばいです!高尾君かっこいいっ!更新頑張ってください。応援してますっ (2014年4月30日 23時) (レス) id: d7d9fa8f30 (このIDを非表示/違反報告)
イリス(プロフ) - 夕凪葵さん» あたしも影山好きです(*´∀`)ストーリーもいいですもんね( ´艸`)弱ペダもTOHOanimationなのでお話の雰囲気が似ているし、ストーリー重視なら見ているうちに引き込まれていきますよ(*゜д゜*)あたしも最初はなんとなく見ている感じでしたし( ̄∇ ̄) (2014年4月29日 10時) (レス) id: 188bada48d (このIDを非表示/違反報告)
snow-rabbit(プロフ) - Twitterに書かせて貰いました!! (2014年4月28日 19時) (レス) id: 84b2ac84db (このIDを非表示/違反報告)
夕凪葵(プロフ) - イリスさん» ありがとうございますです。ハイキュー、ツッキーと影山が好きです。弧爪くんもかっこいいですよねー!弱ペダは絵がどうもダメで見てないんですが、みんなカッコいいみたいですね(*ノωノ) (2014年4月28日 19時) (レス) id: 9ee3e9c412 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夕凪葵 | 作成日時:2014年4月16日 19時

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